槙原寛己氏 阪神戦「バックスクリーン3連発」の裏にあった大しくじり 「人生初のシュートを投げたら…」

2023年07月29日 14:46

野球

槙原寛己氏 阪神戦「バックスクリーン3連発」の裏にあった大しくじり 「人生初のシュートを投げたら…」
槙原寛己氏 Photo By スポニチ
 槙原寛己氏(59)が29日放送のABEMA「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(毎月第1~3金曜後9・30)にゲスト出演。1985年4月17日・阪神戦で浴びた伝説の「バックスクリーン3連発」の舞台裏を明かした。
 1994年5月18日に平成で唯一の完全試合を達成し、「ミスターパーフェクト」として球史に名を残した槙原氏。一方で、「日本球界に残る伝説の大しくじりをやってるんです」と紹介した。

 「なんでこんな大しくじりをしたかというと…すぐ油断する、すぐラクをしようとする、すぐ過信する、全く人の意見を聞かない」と自らを自己分析し、スタジオからは「ダメ人間」とツッコまれた。

 バックスクリーン3連発を浴びた当時は、入団4年目の22歳。当時日本最速155キロを誇る本格派だった槙原氏は「西本聖さんに憧れて、俺もシュートを覚えてラクしたいと初めてこの試合で投げたんですよ。阪神戦の大事な試合で。ほとんど練習したことないのに」と回想。

 その上で「バースはその年、全然当たってなかったんです。で、捕手からストレートのサインが出たんですけど、その時の捕手は山倉(和博)さんっていう怖い人じゃなくて、佐野(元国)さんっていうちょっと優しい人だった。だから怒られないだろうと思ってシュートを勝手に投げちゃったんですね。人生初のシュートを投げたら、セカンドゴロに打ち取って見事ゲッツー。嬉しくて、1回目がうまくいくと安易な性格なのか、次も使えると思ってしまうんですね。成功体験がほんとに邪魔したんです」と振り返った。

 さらに「次、ストレートのサイン出されても、ここはシュートでしょって思っちゃったんです。人生2球目のシュートをバースに投げました。そしたらシュートが全然曲がらずバックスクリーンへ逆転ホームラン。そして掛布さんに得意のストレートを完璧に打たれてバックスクリーンへホームラン。シュート打たれたんで反省したんですね。そして5番の岡田さん。パニック状態でスライダーを投げてバックスクリーンへ特大ホームラン。巨人ファンの人には申し訳ないんだけど、(気持ちが)切れた状態。記憶がない。王(貞治)さんに何を言われたか、宿舎帰って何したか全く覚えてない。自分の中では汚点になってるから、早く消し去らないと次の登板がまた1週間後にすぐあるから。本当に忘れたい過去だった」と当時を振り返った。

 「自分の武器は直球なのにラクをしたいと思ったこと、シュートが通用すると過信したこと、捕手のサインを無視してシュートを投げたこと。ここは僕にとっては戒めになったし、いい教訓だった」と語り、「大事な場面で慣れないことをするな。1回上手くいったくらいではだめ。しっかり基礎を磨いていかないと必ずしくじるので気を付けましょう」と教訓を語った。

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