阪神・近本 “社パワー”の後押し受け完全復活 4戦連続安打にリーグトップ14盗塁

2023年07月29日 05:45

野球

阪神・近本 “社パワー”の後押し受け完全復活 4戦連続安打にリーグトップ14盗塁
<神・広>初回、近本は二盗を決める(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神7―2広島 ( 2023年7月28日    甲子園 )】 後輩たちの奮闘を力に変えた。阪神・近本が初回先頭、右前打で出塁すると、1死後、森下の打席の初球にリーグ最多の盗塁数を14に伸ばす二盗に成功。右肋骨骨折から復帰して甲子園では初めて走り、森下の中前打で生還した。
 「先制につながってよかったです」

 2安打1四球だったが、4度塁に出て3度生還するなど1番打者としてチームの首位奪回に貢献した。「状態は悪くないです」。4試合連続安打で、2試合連続マルチ安打と明らかに上昇気配。それでも森下の4安打が阪神の新人選手では自身以来だと聞くと「そうなんですか。僕も4安打したいなあ、いやもう3安打でもいいです」と笑った。

 近本が初回に走るのは今季3度目で全て成功している。広島の先発・野村が今季は試合前時点で3度の登板で計17回を無失点と好調。阪神も6日にマツダスタジアムで6回無得点に抑えられて白星を献上している。岡田監督は2番・中野に犠打のサインを出さなかった初回の攻撃について「今日は走れると思っとったからよ」と説明。前回対戦で確信できていたのだろう。早速、初回から近本の足という勝負手を使って勝負の主導権を握った。

 指揮官の期待に応えたリードオフマン。前日27日には母校・社(兵庫)が2年連続2度目となる夏の甲子園出場を決めた。自身は高校時代に聖地の土を踏めなかっただけに喜びも倍増。「おめでたいです。社らしい野球をするだけだと思う。思い切ってやってほしい」。兵庫大会決勝もテレビ観戦するなど後輩たちへのエールも忘れなかった。激戦区の兵庫を制した“社パワー”の後押しも受けた切り込み隊長が、ついに完全復活だ。

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