猿翁さん・段四郎さんお別れ会 中車「私どものことでご迷惑をお掛けしました」 猿之助は欠席申し出

2024年01月28日 14:00

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猿翁さん・段四郎さんお別れ会 中車「私どものことでご迷惑をお掛けしました」 猿之助は欠席申し出
<澤瀉屋 送る会>市川段四郎さん(後方左)、市川猿翁さん(同右)の遺影の前で報道陣の質問に答える市川團子(中央左)と市川中車(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 昨年死去した歌舞伎俳優の市川猿翁さん(享年83)と市川段四郎さん(享年76)の兄弟の合同お別れ会が28日、都内のホテルで開かれ、約700人が参列。猿翁さんの長男で歌舞伎俳優の市川中車(58)と、孫の市川團子(20)が取材に応じ、思いをはせた。
 2500本のスプレーマム、カーネーション、トルコキキョウ、胡蝶蘭などで作られた祭壇の前で、中車は「また一からやり直そうという気持ちで、再び60年に一度の事変に立ち向かっていこうと思います。温かい目で澤瀉屋をお願いします。改めて父、叔父に成り代わりましてお礼申し上げます」とコメント。また「昨年私どものことで多大なるご迷惑をお掛けしました。改めてお詫び申し上げます」と謝罪した。

 スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」(東京・新橋演舞場、2月4日~3月20日)に臨む團子も「多くの皆様方からご献花をいただき、改めて祖父が多くの皆様に愛されていたか、よく分かりました。(ヤマトタケルは)私の初舞台で思い入れがある作品ですので、一生懸命やっていきたい」と語った。

 段四郎さんの死を巡っては、昨年5月に長男の市川猿之助が自殺を手助けしたとして逮捕される事件に発展。家族3人で心中を図り、段四郎さんの妻延子さん(享年75)も死亡した。兄の猿翁さんはその4カ月後、9月13日に不整脈のため死去した。猿之助は自殺ほう助罪で有罪判決(懲役3年、執行猶予5年)を受け、昨年11月20日付で刑が確定した。

 猿之助について中車は「もちろん(お別れ会の)お知らせはしました。お話もさせていただきましたが、ご遠慮したいということで欠席いたしました」と伝えた。

 また、猿之助の近況は「歌舞伎界の常として、本来は演出家というものが存在せず、その役を演じた主役の人が次に演じる役者に口伝で伝えていくというのが歌舞伎界の常。(ヤマトタケルは)父から4代目(猿之助)に伝わったことを團子に、話し伝えていくという作業はしていただいております。松竹とも確認しながらやっております」と報告した。

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