猿翁さん・段四郎さんお別れ会 市川中車が語る父との鮮烈な初対面“あなたは息子ではない”
2024年01月28日 14:00
芸能
「春、沼津に巡業中に車を運転しにいった。父は非常に怒って、あなたは息子ではない。あなたと別れて人生が始まったと言われた」というが「ただ、私にはあなたのことを愛しているとしか聞こえなかった」と中車。
「段四郎は太陽のように微笑んでくれた。2人とも愛していると言っているように感じた。一番幸せな日だったかもしれない。それくらい2人は対照的な対応だった。この話は時効だと思うので、最後に話させていただきたいと思います」と、大切な思い出を口にした。
父について「偉大すぎて、まばゆすぎる。自分の中で解釈ができない。この人は偉大で怖い人なんだと思った」と語り「襲名が決まって(初代猿翁・三代目段四郎の)50回忌(追善興行)に、はがきで『日本一の富士山のような役者になれ』ともらって、それが印象に残っている」と目をうるませた。
長男の團子には「歌舞伎界は演出はいなくて、前にやった役者が伝えるのが常。役者として(團子に芸を)下ろすことはしてもらう」と思いを託した。