犬塚浩弁護士 松本人志と文春の裁判 争点が「わかりにくい」状況「性加害があったかなかったではなくて」

2024年01月28日 10:47

芸能

犬塚浩弁護士 松本人志と文春の裁判 争点が「わかりにくい」状況「性加害があったかなかったではなくて」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 弁護士の犬塚浩氏が28日放送のフジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演。「ダウンタウン」松本人志(60)が週刊文春を相手取り、名誉毀損などによる損害賠償請求訴訟したことを受け、意外と知られてない“争点”を指摘する場面があった。
 1つ目の話題として取り上げると、犬塚弁護士は「今回の争点は性加害があったかなかったではなくて、文春側が信じるだけの事情にあったかということになっていること、皆さんにはわかりにくい(状況になっている)」と指摘。説明を求められると、犬塚弁護士は「被害者と主張する女性と松本さんが、裁判になった場合は性加害の有無が争点になる。ところが、性加害の当事者でないマスコミが、性加害があったかと立証するのは非常にハードルが高い。自分の身の上に起きたことではないので。すると、マスコミがある種、報道の自由を認めるべく、(性加害が)あったかなかったかではなくて、あったことを信じた事情があったかと、証明の段階を1つ下げているわけです」と解説した。

 「極端な言い方をすると、あったかどうかははっきりしないけど、信じたのはしょうがないね、って場合にはマスコミは責任を負わないということになります」と説明した。この解説に、MCの東野幸治も「え~、凄いややこしい」と驚くばかりだった。

 松本は22日に週刊文春の発行元・文芸春秋などを相手取り、名誉毀損(きそん)に基づく損害賠償などを求めて東京地裁に提訴。松本個人による提訴となり、請求額は約5億5000万円。第一審だけでも1年半から2年かかるとみられ、最高裁まで争うことになると、その期間は約5年になる可能性もある。松本の代理人は「記事に掲載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ“性加害”に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております」とコメントを発表している。

 訴えを受け、週刊文春編集部は「一連の記事には十分に自信を持っています。現在も新たな告発者の方々のお話をうかがい、慎重に裏付け取材をしております。提訴によって萎縮することなく、今後も報じるべき事柄があれば、これまで通り報じてまいります」とコメントした。

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