アテネ五輪アーチェリー銀 “山本先生”が現役続けるワケ「気持ちの中で一つの区切りが作れない」

2024年01月28日 15:33

芸能

アテネ五輪アーチェリー銀 “山本先生”が現役続けるワケ「気持ちの中で一つの区切りが作れない」
アーチェリーの山本博 Photo By スポニチ
 アーチェリー男子で五輪銀メダリストの山本博(61)が28日、TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」(日曜後1・00)にゲスト出演し、現役生活を続ける上での目標について話した。
 84年に初出場したロサンゼルス五輪で、個人総合で銅メダルを獲得。さらに、04年アテネ五輪ではも同種目で銀メダルを取り、「中年の星」と称賛された。

 いまだに現役を続けている。「今日もここに来るまでは、学生たちと練習していたんです」と明かし、爆笑問題らを驚かせた。パリ五輪の展望を聞かれると、「かなりいいと思います。いい選手がそろって、ものすごくレベルが上がって。僕が出場していたころよりも層も厚くなって、常にメダルを狙えるチームになっています」と太鼓判を押した。

 太田光から「山本さんは世界1位だったからね」と振られると、山本は「世界2番ね」と訂正。「金を獲れなかったから、気持ちの中で一つの区切りが作れないんですよ。いまだに金を獲りたい」と打ち明けた。

 自身はパリ五輪出場を逃したが、まだ希望は持っており、28年のロサンゼルス大会を目指している。「今回、パリは出られなかったんですけど、4年後にロサンゼルスがあるじゃないですか?ロサンゼルスって、僕が初めて出場した84年以来、44年ぶり。ひょっとして、それでまた出たらすごいんじゃない?って、自分でワクワクしちゃう」と期待を口にした。

 年齢による変化は感じている。「心臓だとか息をはあはあする競技で61まで続けるのは厳しいですけど、アーチェリーは呼吸を整えていく方なので、心臓とか呼吸器系は楽。ただ筋肉はものすごく使うので、ここがものすごくきついですね。どんどん筋肉が減っていく。トレーニングしても、練習しても筋肉が減っていく」と、筋力の低下を明かした。現在はパーソナルジムでトレーナーに指導を仰ぎながら、筋力をキープする努力をしているという。

 体を長年酷使し、2度の手術を受けた。「ハードさという意味では重さは軽いけど、効率良く。疲れは絶対に取らないとダメ。疲れを取らないで闇雲に頑張れ、頑張れでやっていたら、10年ほど前に肩を痛めて手術を受けて。手術は2階やって、右も左も第一肋骨は取ってしまって。血流が悪くなって」と告白。「僕は万が一、死んでいたとしても、右と左の第一肋骨がないと言ったら、“ああ、山本だ”と」と、笑って話していた。

 田中裕二は「ロサンゼルスに2回出たらすごい」と、飽くなき執念を燃やす山本を称賛。山本は「現実的には夢物語ですけど、いくつになっても夢は持っていたいじゃないですか?他のことはほとんど、現実は夢から離れたもので生きているから、せめてそれくらいは」と、金メダルへの思いを口にした。

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