「ふてほど」大河に続くウイカの存在感!念願初出演で痛感 クドカン脚本の凄み「ユーモアの中に毒針…」

2024年03月28日 12:00

芸能

「ふてほど」大河に続くウイカの存在感!念願初出演で痛感 クドカン脚本の凄み「ユーモアの中に毒針…」
金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」第6話にゲスト出演したファーストサマーウイカ(C)TBS Photo By 提供写真
 タレントで歌手・女優のファーストサマーウイカ(33)がTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)第6話、第7話、第9話にゲスト出演。ききょう(清少納言)役を演じるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)に続く話題作登場で、存在感を示した。宮藤官九郎氏(53)の脚本作品に念願の初出演。ウイカにクドカン作品の魅力を聞いた。
 <※以下、ネタバレ有>

 俳優の阿部サダヲが主演を務め、宮藤氏がオリジナル脚本を手掛けるヒューマンコメディー。「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」の阿部&宮藤氏&磯山晶プロデューサーが「タイガー&ドラゴン」以来19年ぶりにタッグを組んだ。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまった“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与える。

 ウイカが演じたのは、犬島渚(仲里依紗)と同期のEBSテレビ・ドラマプロデューサー、羽村由貴役。憧れの大物脚本家・エモケンこと江面賢太郎(池田成志)が16年ぶりに挑む新作ドラマ「17歳~この景色、忘れない~」は紆余曲折の末にスタート。渚は「見たよ~2話、『17歳』最高じゃん」と絶賛、羽村は「ありがと。3話まだ撮ってるけど」と返した。

 ウイカは中学生の時、宮藤氏と阿部も所属する劇団「大人計画」の舞台「イケニエの人」をテレビ放送で目にし、衝撃。以来、2人に憧れて役者を目指したほどで「宮藤さんと阿部さんは、私の青春そのものです」。今回、阿部とも初共演を果たし「喜びが膝に来て、震えが止まりませんでした」とオファー時の感慨を明かした。

 実際に出演してみての宮藤脚本の凄さについては「視聴者としても感じていたことですが、宮藤さんの脚本は台詞もシーンの展開もかなり多くて、役者としてこの世界に入ると、それがどれほど大変なことか痛感しました(笑)」と述懐。

 「宮藤さんはいつも脚本に『その時、その時代』にしか書けない、時事ネタや感情を閉じ込めてくれて、いつだってその放送当時にタイムスリップさせてくれる力があります。一見取り留めのない破茶滅茶でおバカなやり取りに見えても、実は大事な伏線だったりオマージュだったりと、一言一句気が抜けないのがクドカン作品。ユーモアの中に柔らかい毒針を仕込んで気づかないうちに刺されている、そんな感覚です。現実世界へのアンチテーゼと諦観と祈り、クリエイターとしての葛藤をSFに盛り込める手腕。宮藤さんのいる時代に生まれてよかった、今この作品に出会えてよかったと心から思わせてくれます」

 タイムマシン運行は残り1往復分。渚を連れて昭和に向かった市郎は…。次回は15分拡大で最終回(第10話)「アップデートしなきゃダメですか?」(3月29日)が放送される。

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