水原一平容疑者 大谷の銀行口座から不正に送金もギャンブル勝ち分は自身の口座へ 巧妙な手口を米報道

2024年04月12日 10:51

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水原一平容疑者 大谷の銀行口座から不正に送金もギャンブル勝ち分は自身の口座へ 巧妙な手口を米報道
水原一平容疑者 Photo By スポニチ
 ドジャースの大谷翔平投手(29)の元専属通訳で違法賭博問題と多額の窃盗によって球団から解雇された水原一平氏(39)について、米司法省は11日、銀行詐欺容疑で訴追したと発表した。違法賭博の借金を返済するため、大谷選手の口座から胴元側に1600万ドル(約24億5千万円)以上を不正に送金したとされる。一方で、ギャンブルによる勝ち分は自身の口座に入金するよう指示していた。
 米・FOXスポーツやフロントオフィススポーツによると、水原容疑者は2018年に大谷に同行してエンゼルスからの野球の給料が振り込まれる口座開設を手伝い、その口座を使って不正送金した。捜査当局は、大谷のスポンサー契約や投資から得た収益は別の口座に流れたと考えているという。

 最初の不正送金は2021年11月15日で4万1000ドル(約620万円)。送金の大部分(1500万ドル以上)は22年と23年に行われた。大谷が口座を持つ銀行が録音した通話では、水原容疑者は不正送金が始まった21年から、大谷になりすまして選手の口座にアクセスしたとされている。

 また、水原容疑者は当初、自分が大谷であると主張したために口座へのアクセスを拒否され、口座はロックされた。しかし、口座のセキュリティに関する質問に答えることに成功し、ロックを解除することができたと巧妙な手口も報じた。

 水原容疑者の賭博による合計賞金は総額1億4225万6769ドル(約218億円)で、負けた金額は1億8293万5206ドル(約280億)。つまり損失額は4067万8436ドル(約62億円)にのぼる。

 ただ、返済に大谷の口座が使われた一方で、勝ち分は水原容疑者の口座に入金されていたという。

 一方で、連邦当局が日本語を読める職員を派遣し、大谷と水原容疑者の間の数万件のテキストメッセージを精査したが、その内容からは「スポーツ賭博に関するやり取りは一切なかった」という。捜査は違法なスポーツ賭博に端を発し、水原容疑者の賭博は発見されたが、大谷の賭博は見つからなかった。

 また、国土安全保障省が大谷の携帯電話を調べたところ、「(大谷が)水原の違法賭博行為や借金の支払いを認識していたり、関与していたことを示唆する証拠は見つからなかった」とも報じ、大谷の身の潔白が明らかになったとしている。

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