奥山大史監督 商業映画デビュー作「ぼくのお日さま」 カンヌ国際映画祭に出品決定
2024年04月12日 17:55
芸能
作品は田舎町のスケートリンクを舞台に、吃音を持つホッケーが苦手な少年タクヤと選手の夢をあきらめたコーチの荒川、そしてコーチに憧れる少女さくらの3人の視点で描かれる小さな恋の物語。タクヤを越山敬達(こしやま・けいたつ、14)、さくらを中西希亜良(なかにし・きあら、12)、荒川コーチを池松壮亮(33)が演じている。
名だたる監督も通ってきた「ある視点」部門への出品決定に奥山監督は「光栄の至りです。『月の光』が繰り返し流れる本作ですが、カンヌのドビュッシー劇場が初上映の場になるとは夢にも思っていませんでした。物語のインスピレーションを与えてくださった(主題歌を歌う)ハンバート ハンバートさん、ずっと力強く背中を押し続けてくださった池松さん、そして、共にこの映画を作り上げてくださった皆さん。ここまで連れてきていただき、心から感謝しています」と、喜びと共に感謝を伝えた。
企画段階から監督を支えてきた池松も「映画そのものを祝福してくれるような世界最高峰の地で、自分にとって本当に大切な作品を、様々な国の映画人、映画ファンにみていただけること、大変光栄に思っています。奥山さんをはじめ、主演の敬達、希亜良、キャストスタッフ、この映画に関わった全ての方々と、この喜びを分かち合いたいです」と喜びを語った。
発表会見の中で映画祭の総代表を務めるティエリー・フレモー氏が「コレエダ(是枝監督)の再来だ。10分も見ればこれがまさに映画であることが分かる。ぜひとも大きなスクリーンで見て欲しい」と絶賛した奥山監督の最新作が世界を驚かせるのももうじきだ。日本では東京テアトルの配給で9月にテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほかで全国公開の予定。