国際弁護士 水原一平容疑者の量刑に言及「たとえ司法取引が成立しても禁錮10年くらいになるだろう」

2024年04月12日 11:15

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国際弁護士 水原一平容疑者の量刑に言及「たとえ司法取引が成立しても禁錮10年くらいになるだろう」
東京・六本木のテレビ朝日社屋 Photo By スポニチ
 国際弁護士の清原博氏が12日、テレビ朝日の朝の情報番組「グッド!モーニング」(月~金曜前4・55~8・00)に電話出演。ドジャースの大谷翔平投手(29)の元専属通訳で違法賭博問題と多額の窃盗によって球団から解雇された水原一平容疑者(39)が、大谷の銀行口座から最低でも1600万ドル(約24億5000万円)を送金していたと11日(日本時間12日)、スポーツ専門局ESPNなど複数の米メディアが報じたことに言及した。
 事件発覚当初は最低でも450万ドル(約6億9000万円)以上の送金と報じられていたが不正送金規模は3倍以上となる。

 米司法省は11日(日本時間12日)、銀行詐欺容疑で水原容疑者を同日訴追したと発表した。米連邦検事マーティン・エストラーダによれば、この銀行口座は18年に水原容疑者によって開設され、21年に違法賭博を開始。銀行口座の電話番号とメールアドレスが水原容疑者のものに変更されていたという。エストラーダ氏は「大谷はこの捜査に全面的に協力した」と述べた。ESPNによれば、米連邦量刑ガイドラインに則り、銀行詐欺には最高100万ドル(約1億5300万円)の罰金及び最高30年の懲役が科される可能性があるという。 

 また、ESPNによると、訴状では水原容疑者は2021年12月から今年の1月までの間に「約1万9000回」の賭けを行ったといい、賭けに勝った賞金は約1億4200万ドル。一方で負けた金額は約1億8300万ドルで、差し引き「-4067万8436ドル」とされ、日本円では約62億3270万円ほど負けたことになる。押収された記録には「野球の試合への賭けは記録されていない」とあった。

 清原氏は、水原容疑者が問われる銀行詐欺について「かなり重い罪で、有罪であれば30年以下の禁錮、または100万ドル以下、つまり日本円で1億5000万円以下の罰金となるわけです」と指摘し、「この犯罪ですと、もちろんお金を盗まれた大谷選手も被害者ですけれども、銀行をだまして送金したということで、銀行もだまされた被害者であるということで、悪質だということで重く処罰される」と説明した。

 また、現地報道では司法取引に言及していることにも触れ、「もし司法取引などがなければ、この金額ですから量刑としては禁錮15年から20年くらいの間で実刑になると思う。ただ司法取引をすれば、たしかに刑は軽くなる可能性はあります。しかし今、連邦検察官はかなり強気でして、もしかしたら司法取引に応じない、あるいは応じたとしてもそんなに罪を軽くしないという形になるので、おそらく、たとえ司法取引が成立しても禁錮10年くらいになるだろうと思います」と自身の見解を述べた。

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