世界的イラストレーター・サン村田さん死去 83歳 黒柳徹子母のベストセラー表紙など手掛ける

2024年04月12日 11:24

芸能

世界的イラストレーター・サン村田さん死去 83歳 黒柳徹子母のベストセラー表紙など手掛ける
サン村田さんが立ち上げた音楽フェスのWEBサイトから
 画家、デザイナーとして活動し、ジャズバイオリニストとしても活躍したサン村田(本名=村田富三郎)さんが、10日に死去したことが分かった。83歳。村田さんの活動を伝えるSNSや出版社が伝えた。
 村田さんは東京都世田谷区出身。1968年、日本を代表するイラストレター・黒田征太郎さんとともにカナダに渡り、国際コンペティションで28本の賞を受賞。黒柳徹子の母・黒柳朝のベストセラー「チョッちゃんが行くわよ」の表紙を手掛け、絵本を数多く出版。タストレーターとして世界のトップを極めた。トロント市に約50年在住し、晩年は熊本に在住。九州を中心に絵画展や音楽祭などを開催していた。

 サン村田さんの活動を伝えていたSNSを通じ、「突然の悲しい出来事が起こってしまいました。サン村田さんが昨日お亡くなりになりました」と訃報を伝えた。「以下、パートナーの方より連絡が来ましたのでお知らせさせていただきます」とし、お別れの会や偲ぶ会などを説明。「村田さん、今はとても良い笑顔だそうです。皆様のお気持ちが伝わっていると思います」とした。

 九州の出版社「伽鹿舎」も村田さんの訃報を伝え「弊舎から『僕には明日しかない!』を刊行いただいたサン村田氏が事故のため亡くなりました。明るく元気でいつもハッピーだった“サンちゃん”の御冥福を心から祈ります」と追悼した。

 昨年11月27日にともにトークライブを行ったばかりのお笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」村本大輔も、自身のnoteで「僕のとっても大好きなとっても尊敬する大切な人が交通事故で亡くなった知らせだった。僕が日本にいた時、全国をライブでまわる中で、熊本でライブをするのが楽しみだった。いつも僕のオープニングアクトでバイオリンを弾いてくれる“サン村田”という男性がいて、彼に会うのが楽しみだった。サンさんは83歳。いつもかっこいいベレー帽をかぶり、バイオリンを弾く」と、訃報を受け投稿。

 「僕らは子供の頃にかっこいい大人を見て俺もこんな大人になりたい、早く大人になりたいと言う。でも大人になった後、そこから年老いていて高齢者になることは不安しかないこの日本で、僕はあなたを見てると僕も早く歳をとってあなたのような品が知性があってユーモアがあって優しい人になりたいって思える」とつづり、「彼はいつもバイオリンを弾く、美しい絵を描く、恋をして、のめり込む。孫ほどの子供たちと夜中までワインを飲む。彼は自由に暮らす、これの魂は生き続ける、とても人間らしくてかっこいい。歳をとることに希望をくれた僕のヒーロー、アーティスト、サン村田さん。ありがとう」と故人をしのんだ。

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