落合博満氏 なぜ「大魔神・佐々木」を4割超と打てたのか 現役野手に「参考にしてください」

2023年08月04日 17:15

野球

落合博満氏 なぜ「大魔神・佐々木」を4割超と打てたのか 現役野手に「参考にしてください」
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が4日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評企画「オレ流質問箱」で野球の話から人生相談までNGなしで寄せられた質問に答えた。
 「落合さんは全盛時代の横浜ベイスターズの大魔神・佐々木主浩投手を得意としてよく打っていましたが、なぜあれほど打てたのでしょうか?」。通算対戦成績36打数16安打、4本塁打、打率.444とメジャーリーグのマリナーズでも大活躍した「大魔神」を打ちまくった落合氏の言葉とは――。

 興味深い質問に対して「それは佐々木っていうピッチャーは真っすぐとフォークしかないピッチャーで、みんな、なぜ苦労するかっていうと低めのボールになるフォークボールを手を出して空振りするからっていうことなんです」と語り始めた落合氏。

 「で、それをフォークボールっていうふうに考えないで単なる変化球として考えた場合、フォークも変化球っていうふうに考えた時にね、高めのフォークっていうのはチェンジアップ気味で落ちないで打ちごろのボールになると。だからバッターにはね監督になった時に“低めのフォークボールは手を出すな。ストライクと言われても三振していいから手を出すな。高いものは高い変化球だけはまあ打っていいよ”っていうことを言ってたっていうことがあってね」と自身の現役時代の考えを監督時代に選手たちに伝授していたことを回顧。

 「だからフォークっていうふうに考えないで、高めに浮いてきた変化球だけを打ちにいく。あとは真っすぐだけですから。真っすぐはもうストライクゾーン、決まったところに来れば振るっていうことで。だから低めの変化球っていうものを完全に捨てたから佐々木を打てたんだろうと思う」と自身が大魔神・佐々木を“得意とした理由”について詳しく分析、説明した。

 当時の横浜は、大魔神の登板機会でも、落合氏にだけ盛田幸妃をワンポイントで当ててくる対策を取っていたことや、選手たちに“低めの変化球を完全に捨ててこい”って言っても振ってしまうケースが多かったことなど懐かしそうに振り返った落合氏。最後に「(変化球は今)いろんな呼び名がありますけども、真っすぐ以外は全て変化球っていうようなくくり方で打席に入ればピッチャーに対する対抗策っていうのは生まれてくるんだろうと思います。(プロ野球の現役)野手も考えて、参考にできるんだったら参考にしてください」とカメラ目線でアドバイスを送った。

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