阪神・佐藤輝が3年目で200打点に到達 岡田監督超えでドラフト制以降球団初 6度目V撃で決めた

2023年08月04日 05:15

野球

阪神・佐藤輝が3年目で200打点に到達 岡田監督超えでドラフト制以降球団初 6度目V撃で決めた
<中・神18> 3回2死一、二塁、阪神・佐藤輝は先制の右前適時打を放つ Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5―2中日 ( 2023年8月3日    バンテリンD )】 やられたら、やり返す。今の佐藤輝には、それができる。
 初対戦の中日ドラフト1位・仲地に対し、初回2死一、二塁でフルカウントから152キロ直球で空振り三振。同じ2死一、二塁で巡ってきた3回の第2打席で頭の中は整理されていた。カウント1―1から真ん中低めの146キロツーシームを振り抜き、一、二塁間を鋭く破る先制打。決勝打にもなり、一塁ベース上で力強く両手を叩いて喜びを表現した。

 「いい球がきていたので、しっかり振り負けないようにってのは意識していました。(森下)翔太がよく走ってくれました。(球が)高めに噴き上がってくる感じはあったんで。そこは気をつけながらいってました」

 今季52打点とし、48試合を残して節目の通算200打点(21年=64、22年=84)に到達した。現監督の岡田彰布も3年目までは計199打点(80年=54、81年=76、82年=69)で、3年目での計200打点はドラフト制以降では球団初だ。「(実感は)パッとしないですけど。どんどん積み上げていけるように」。球団史を塗り替えても、大器はあっけらかんとしていた。

 「チームもいい感じですし、しっかりこのペースを崩さずやっていきたい」

 6度の勝利打点は9度の大山に次いでチームでは2番目。12試合連続出塁へ伸ばし、過去2年は調子を落としていた8月を3試合で11打数5安打、1本塁打、5打点と最高の滑り出しを見せた。

 今年の夏は違う――。進化を証明するのにふさわしい舞台が、きょう4日からのDeNA戦だ。敵地・横浜スタジアムでは現在13連敗中。前回遠征途中の6月25日には2年ぶりの2軍降格を言い渡された地でもある。「そろそろ勝ちたいですね。(降格した悔しさを)挽回というか、どんどん打っていきたい」。自らの一振りでチーム、そして、自らの苦い記憶を塗り替える。(阪井 日向)

 ○…佐藤輝(神)が3回の右前適時打で通算200打点到達。内訳は新人の21年から64→84→52打点。ドラフト制以降(66年~)に入団した阪神選手で、プロ3年目までに200打点到達は佐藤輝が初めて。岡田彰布(80年入団)の3年目199打点(54→76→69)を上回った。

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