レンジャーズ移籍のシャーザー 貫禄のQSで新天地初勝利 6回7安打3失点、毎回9Kに観衆大喝采

2023年08月04日 05:34

野球

レンジャーズ移籍のシャーザー 貫禄のQSで新天地初勝利 6回7安打3失点、毎回9Kに観衆大喝采
ホワイトソックス戦でレンジャーズ移籍後初先発を果たしたシャーザー(AP) Photo By AP
 【ア・リーグ   レンジャーズ5ー3ホワイトソックス ( 2023年8月3日    アーリントン )】 メッツからトレードでレンジャーズに加入したマックス・シャーザー投手(39)が3日(日本時間4日)、本拠地でのホワイトソックス戦に移籍後初登板初先発。6回7安打3失点のクオリティー・スタートでチームの3連勝に貢献し、自身も移籍後初勝利を手にした。
 立ち上がりは精彩を欠いた。先頭のアンダーソン、2番・ベニンテンディに連打を許すと、1死一、二塁から連続四球を与え、押し出しで先制点を失う。なんとか2死までこぎ着けたが、2死満塁から7番・シーツに左前への2点打を浴び、この回3点を失った。

 しかし通算210勝、3度のサイ・ヤング賞、4度の最多勝など、数々の栄誉を手にしてきた右腕は試合の中で確実に投球を立て直してきた。2回は3安打を浴びながらも無失点。3回以降は94マイル(約151・2キロ)前後の直球を軸に、スライダー、カットボール、チェンジアップなど多彩な変化球を効果的に交えて相手打線を手玉に取り、安定感を取り戻した。

 試合前の時点でいずれもメジャートップのチーム打率・273、622得点を記録するレンジャーズ打線は、ベテランを右腕を確実に援護した。2回、3回と1点ずつを挙げて追い上げると2-3の4回、ガーバー、セミエンと2本のソロ本塁打で逆転。終盤にも加点するなど、数字通りの得点力を見せつけた。

 シャーザーは今季、メッツで9勝4敗、防御率4・01の数字を残していたが、7月29日(同30日)にア・リーグ西地区優勝を狙うレンジャーズへのトレードが成立。優勝への切り札としての期待を受け、新天地のマウンドに立った。大歓声を受けながら初回のマウンドへ。回を追うごとに観衆のボルテージは増していく。球場の熱狂の中、確実に試合をつくる能力を示してみせた。

 2021年オフにメッツと3年1億3000万ドル(約161億2000万円)で契約し、1年あたりの年俸4333万ドル(約54億円)はメジャー史上最高額。レンジャーズは大谷が所属するエンゼルスと同地区で、両球団は6試合の直接対決を残している。実績、経験ともに豊富すぎる右腕。悲願のプレーオフ進出を狙うエ軍の高く、厚い壁となることは間違いない。

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