落合博満氏が考える“機械判定”判定が覆るケースが増えた?ジャッジする力が低下した?に持論

2023年08月04日 17:10

野球

落合博満氏が考える“機械判定”判定が覆るケースが増えた?ジャッジする力が低下した?に持論
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が4日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評企画「オレ流質問箱」で野球の話から人生相談までNGなしで寄せられた質問に答えた。
 メジャーリーグで2014年に「チャレンジ制度」として導入され、プロ野球でもメジャーに追随する形で2018年から導入されたリクエスト制度。

 「判定に対するリクエスト制度を導入してから、判定が覆るケースが年々増えているように思います。これはリクエスト制度によってジャッジ力が低下したからなのか、そもそも審判の判定が正しくないケースが一定数あったからなのか。どちらだと思われますか?」

 真剣な眼差しの落合氏は「これはね、人間が見る判断とカメラが追う判断っていうのは、もう別物です」と断言。「ストライク、ボールの判定っていうのはリクエストないんだけども、アウト、セーフ、ファウルかフェアかっていうのは人間の視覚で見る判断なんでね。その時、瞬時に判断しなきゃいけないんで間違うことっていうのはあります」と自身のこれまでの経験も踏まえた上で持論を語った。

 陸上などのレース競技の写真判定に始まり、野球に限らず、サッカーのVARやテニスのチェレンジ制度などスポーツ界に続々と導入されてきている機械判定。「でも人間のやることだから間違えることがあってもいいんだろうと思うんで、まあそれが最近ビデオでリクエストで覆るケースっていうのが多々あるっていうのはこれはもう、しょうがないことなんだろうと思います。相撲でもよく言われるように、ビデオ判定…そこで勝負審判が5人集まって審議しながら判定するっていうのもあるけども、まあそれは野球に先駆けて相撲がやってたことであってね。これからどんどんこういうものが発達してくれば、今アメリカでストライクボールがAIかなんかで判定するようなことで試されてるっていうようなことが起きてるんで、このビデオ判定あるっていうことは良いのか悪いのかよく分かりませんけども、オレからすれば人間が見て人間がジャッジする方が人間味があって良いなとは思うけども。正しく判断するんであれば、こういうシステムを導入するっていうのも致し方ないんだろうとは思います」と、人によるジャッジの方が個人の心情的には良いとしながらも、進化し続けるシステムによる、より正確な判断の良さや必要性にも理解を示した。

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