仙台育英 須江監督「小さい頃からファン」 初日に故郷・埼玉代表の浦和学院と激突

2023年08月04日 05:00

野球

仙台育英 須江監督「小さい頃からファン」 初日に故郷・埼玉代表の浦和学院と激突
対戦が決まった浦和学院の江口主将(左)と仙台育英の山田主将(代表撮影) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権大会・組み合わせ抽選会 ( 2023年8月3日 )】 第105回全国高校野球選手権(6日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で行われた。夏の甲子園大会2連覇を狙う仙台育英(宮城)は第1日第3試合で浦和学院(埼玉)と激突する。1回戦屈指の好カードは甲子園大会では3度目の対決で、過去の戦績は1勝1敗。須江航監督(40)にとっては18年夏に聖地で初めて指揮を執って大敗した相手でもあり、因縁の対決に気持ちを高ぶらせた。
 会場に一番のどよめきが起こった。山田脩也主将(3年)が引き当てたくじは「3B」。浦和学院との名門対決の実現に、各校の選手たちは興奮を隠せなかった。抽選後、須江監督は会見場に用意されたイスに腰かけることなく、喜々とした表情で語り始めた。

 「縁だなと。小さい頃から浦和学院のファンでした。自分の故郷のチームと甲子園でやれるなんて光栄。優勝候補の一角とマークしていたところです」

 浦和生まれ、浦和育ちの指揮官にとって、特別な相手だ。小学生の時は大宮公園球場まで応援に出かけ、球場の出入り口では出待ちもした。「浦学ファン。ライオンズじゃなくて少年の時のヒーローは“浦学”の選手」と振り返る。4月には練習試合で勝利したが、あくまでも参考材料。「複数のゲームをつくれる投手がいて打線も強力」と警戒した。

 第1日の第3試合。昨夏、一番最後の決勝までグラウンドに立ち続けたナインが、今夏は初日から登場する。コンディション調整の難しい開会式後の3試合目だが、須江監督は「予感がしていました」と余裕たっぷりだ。山田主将のジャンケン、「引き」の弱さはチーム内では周知の事実。指揮官が「(第1日の)8月6日に試合があるように準備しよう」と呼びかけてきただけに、山田も「(昨夏から数えて)次の試合が9試合目。自分たちのホームグラウンドと思って戦う」と平常心を強調した。

 指揮官として初の甲子園となった18年夏は、初戦で浦和学院に0―9と大敗した。「あれがスタート。あの時に甲子園で勝つには、どれくらいの投打のレベルがあればいいのか見せてもらえた」。13年夏は勝利しており、1勝1敗で迎える聖地での3戦目。「この1年分の喜びや、苦しみや、悲しみが全部詰まった一日になりそう」。全国の高校野球ファンが胸を躍らせる好カード。須江監督もまた“凄く密”な初戦を心待ちにした。(柳内 遼平)

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