これぞ巨人の4番!岡本和真「一発で仕留めなきゃ」2戦連続2発 王&原以来35年ぶり3人目

2023年08月04日 05:30

野球

これぞ巨人の4番!岡本和真「一発で仕留めなきゃ」2戦連続2発 王&原以来35年ぶり3人目
<巨・ヤ>ファンとタッチを交わす岡本和(撮影・光山 貴大)  Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人2―1ヤクルト ( 2023年8月3日    東京D )】 王、原以来だ!巨人・岡本和真内野手(27)が3日、ヤクルト戦でプロ初の2試合連続マルチ本塁打をマークした。2回に先制の左越え25号ソロを放つと、同点の8回には決勝の左越え26号ソロ。2リーグ制以降の球団4番の2戦連続2本塁打は、67、76年の王貞治(現ソフトバンク球団会長)、88年の原辰徳(現監督)以来35年ぶり3人目。4番の2発で連勝したチームは、3位・DeNAにゲーム差なしに迫った。
 振り抜いたバットを足元に下げ、サイドステップで一塁へ向かう。東京ドームを包む大歓声。35年前の若大将が得意だったポーズだ。同点の8回、岡本和がこの日2発目となる決勝26号ソロを放った。

 「一発で仕留めなきゃいけないと思っていた。切れなくて良かった」

 フルカウントから清水の125キロフォークを左翼ポール際へ運んだ。これぞ4番という一発。2回の先制25号ソロに続き、全2打点を挙げた。4番での2試合連続2本塁打は東京ドームが開場した88年の原辰徳以来。その原監督は「打ってほしいとジャイアンツファンは思っただろうし、ヤクルトファンは一発だけは避けてくれと。そういう場面で打てるというのは、やっぱり凄い」と称えた。

 無安打に終わった1日。指揮官が「和真いた?」と話すと前夜は坂本とアベックマルチ本塁打をマーク。そしてこの日もプロ初の2戦連続マルチ本塁打を放った。お立ち台で「また空気って言われないように頑張っていました」と笑わせ、指揮官以来の4番マルチ弾と聞けば「なんか原監督以来って多いですよね」とおどけた。戸郷の登板試合では今季9本塁打で「まじすか?」と目を丸くし「球数を分散して毎日投げて」と笑った。

 昨年は不振に陥り、4番を外れた8月に突入。「暑さは別になんとも思わない。寒い方が嫌い」という主砲が、勝負どころで量産態勢に入った。「8月は大事。なんとか勝ちに貢献したいと思っているので、続けていきたい」。今季はここまで全試合で4番に座り、打線を引っ張る。連勝で3位・DeNAにゲーム差なしに迫ったが「今年はまだ、大事なところで勝ちきれていない。そういうところをここから落とさないように」と気持ちを引き締めた。

 今季から主将も務める27歳。「お客さんもたくさん入ってる中で優勝して、日本一になりたいという気持ちは強い」。ここから何度でも勝ちに導く。(小野寺 大)

 ≪16年筒香がプロ野球記録「3戦」≫岡本和(巨)が2戦連続のゲーム2発。2試合連続マルチ本塁打は昨年7月31日阪神戦、8月2日中日戦の村上(ヤ)以来。2リーグ制後の巨人では、14年4月16、17日ヤクルト戦の阿部慎之助以来7人目(10度目)。そのうち、2戦とも4番は、67年6月14日サンケイ戦、17日大洋戦、76年6月9、10日阪神戦と2度の王貞治、88年6月9日ヤクルト戦、11日阪神戦の原辰徳に次ぎ35年ぶり3人目(4度目)となった。なお、連続試合マルチ本塁打のプロ野球記録は16年7月19日ヤクルト戦から22日巨人戦で筒香嘉智(D)が達成した3試合となっており、今日の広島戦でタイ記録に挑戦する。

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