【甲子園】明徳義塾 名門で2010年の杉原賢吾以来の1年生正捕手、里山楓馬が奮闘も

2024年08月17日 05:00

野球

【甲子園】明徳義塾 名門で2010年の杉原賢吾以来の1年生正捕手、里山楓馬が奮闘も
<明徳義塾・関東第一>里山(左)と言葉をかわす明徳義塾・馬淵監督(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権大会第10日・3回戦   明徳義塾2―3関東第一 ( 2024年8月16日    甲子園 )】 明徳義塾の里山楓馬はスタンドの思いも背負って戦った。同校23度目となる夏の甲子園で1年生が捕手として先発出場したのは2010年の杉原賢吾以来2人目。名門チームで1年生ながら正捕手を担った守りの要が堂々の姿でけん引した。
 「ベンチに入っていない3年生もいる。自分が1年生とは思わずにしっかりプレーすることを心がけました」

 まずはバットで魅せた。1点劣勢の3回。2死満塁からの第2打席だ。「先輩がつないでつかんだチャンス。自分が絶対に還す」。1ストライクから直球をはじき返した一打は左前への2点適時打。気合の一振りで勝利への突破口を開いた。しかし守りでは懸命なリードも及ばず中盤に失点。惜敗を喫し、初めての甲子園は3回戦で聖地を去った。

 「里山が加入してバッテリーが安定した。やっぱり野球はバッテリーですから。その部分の成長でここまで来られたのかなという気はします」

 1年生を正捕手に抜てきした馬淵史郎監督は称えた。9回3失点と奮闘した先発の池崎安侍朗(あんじろう)も2年生。「勝てるバッテリーとなって帰ってきます」。リベンジを誓う顔に涙はなかった。 (千田 篤史)

 ◇里山 楓馬(さとやま・ふうま)2008年(平20)9月30日生まれ、福岡県出身の15歳。小3時に軟式の福岡ボンバーズで野球を始める。中学は糸島ボーイズに所属。明徳義塾では1年春の四国大会から背番号20でベンチ入り。夏の高知大会から正捕手。50メートル走6秒6、遠投105メートル。1メートル70、71キロ。右投げ右打ち。

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