ソフトバンク・柳町 プロ初2戦連発で念願の本拠地1号「本当に入るとは思いませんでした。ホッとした」

2024年08月17日 06:00

野球

ソフトバンク・柳町 プロ初2戦連発で念願の本拠地1号「本当に入るとは思いませんでした。ホッとした」
<ソ・ロ>笑顔でファンとタッチをかわす柳町(撮影・成瀬 徹)        Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク4―0ロッテ ( 2024年8月16日    みずほペイペイD )】 ソフトバンクの柳町達外野手(27)が16日、ロッテ戦の初回に自身初の2戦連発となる先制4号2ランを放った。15日の西武戦に続いて3番を任され、プロ5年目で念願だった本拠地初アーチ。さらに山川穂高内野手(32)が27号ソロで続き、新3、4番コンビによる2試合連続アベック弾となった。チームは2連勝で貯金を今季最多の35とし、優勝マジックを2つ減らし26とした。
 右中間テラス席に2戦連発のアーチを描いた。頼もしい打撃を続けている“シン柳町”がプロ5年目で本拠地1号となる一発を放ちスタンドを沸かせた。

 「本当に入るとは思いませんでした。やっと(みずほペイペイドームで)出たなという思いです。ホッとしました」。初回1死二塁の先制のチャンスでロッテ・石川歩のツーシームを捉えた。決勝弾となった先制の4号2ランで攻撃の口火を切った。

 15日の西武戦で栗原が左臀部(でんぶ)の違和感により欠場。初の3番に抜てきされ、3号アーチを含む2安打3打点の活躍を見せた。この日も3番でスタメン出場し、またも快音を響かせた。

 22、23年は100試合以上に出場しながら本塁打0だった。プロ通算5本塁打だが、そのうち4本が今年の7月以降だ。「秋季キャンプから意識していた。それがやっと形になってきた」と手応えをつかんでいる。進化の要因を「下半身の回転の力をうまく連動させて使えているからこそヘッドが走っているのかなと思います。骨盤を回転させるというのが、一番重要なのかなと思います」と説明した。

 小久保監督は「王会長にも“ホームランは自分が打とうと思わない限り打てない”と言われたオフを過ごした。コンタクトはうまい選手なんですけど、長打は求めない限り出てこない。求めながら打撃を崩さずにやっていることに成長を感じます」と称えた。王球団会長も「自分で実感しているんじゃないかな。選手たちは求めていくからね。ヘッドが走るようになったよね」と目を細めていた。

 9連戦の7戦目となったこの日、チームは台風7号の影響で予定を早めて早朝の飛行機で東京から福岡に移動するドタバタの日程だった。前夜の西武戦後に宿舎に到着したのは午後11時過ぎ。満足いく睡眠時間が確保できず、柳町は練習後に仮眠を取って試合に臨んだ。チームの疲れを吹き飛ばす一発で快勝に導き、優勝マジックは26になった。背番号32の存在が輝きを増している。 (木下 大一)

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