【甲子園】広陵・山口大樹 戦友と支えあい、つかんだ聖地初登板初先発

2024年08月17日 05:00

野球

【甲子園】広陵・山口大樹 戦友と支えあい、つかんだ聖地初登板初先発
<広陵・東海大相模>力投する広陵・山口(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権大会第10日・3回戦   広陵1―8東海大相模 ( 2024年8月16日    甲子園 )】 【君に金メダル】広陵の山口大樹が聖地のマウンドに立つ姿は、アルプス席で応援する選手の胸を熱くするものだった。甲子園初登板で任された先発登板。4回1/33失点で交代して「高尾にいい形で回したかった」と涙を流したものの、その力投に観客席から温かい拍手が送られた。
 非凡な潜在能力を備える一方、実戦で力を発揮できずにいた。同じ投手で互いにベンチ入りを目指していた細谷尚生(3年)が良き相談相手。戦友は精神面の大切さを説いてくれた。「自信を持って投げないと意味ないよ」「気持ちが大事なんだよ」。結果が伴わずに落ち込んでいる日は、いつも細谷が気付いて寄り添ってくれた。

 2年秋からベンチ入りを果たし、今夏の広島大会でチーム最多6試合に登板する成長を見せた。一方の細谷は、最後の夏のベンチ入りがかなわず。甲子園開幕前に伝えられた。「大樹が甲子園で投げる姿を見られたら俺はうれしいよ」。その激励に「任せとけ」と答えた。憧れのマウンドに立てたからこそ、悔し涙も思い切り流せた。 (河合 洋介)

 ◇山口 大樹(やまぐち・だいき)2006年(平18)4月6日生まれ、広島県三次市出身の18歳。小4から十日市少年野球クラブで野球を始めて外野手。十日市中では軟式野球部に所属して投手を務める。広陵では2年秋から背番号10でベンチ入りし、3年春夏と2度甲子園出場。50メートル走6秒2、遠投95メートル。1メートル78、74キロ。左投げ左打ち。

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