【甲子園】東海大相模・日賀 父の涙から25年――8月16日の無念書き換え「初安打記念日」に

2024年08月17日 05:00

野球

【甲子園】東海大相模・日賀 父の涙から25年――8月16日の無念書き換え「初安打記念日」に
<広陵・東海大相模>6回、適時二塁打を放つ東海大相模・日賀(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権大会第10日・3回戦   東海大相模8-1広陵 ( 2024年8月16日    甲子園 )】 【声援よ君に届け】8月16日が父子の記念日になった。25年の時を超え、甲子園で流した涙がアルプス席で笑顔に変わる。東海大相模の2年生三塁手・日賀琉斗を見つめる父・雄紀さん(41)は万感の思いだった。
 「親元を離れて心配もあったけど、いい顔をしている。いいところでヒットも打ってくれて。私は2試合でノーヒットでしたから」

 雄紀さんは沖縄尚学1年だった99年夏の甲子園に出場。「8番・一塁」で2試合6打数無安打だった。しかも都城に2回戦で負けたのが8月16日。遠い昔の無念を同じ日に息子が晴らしてくれた。「本当にうれしい」。かみしめるように言った。

 強豪・広陵との3回戦。父と同じ8番で先発出場した日賀は5回に左中間へ甲子園初安打となる二塁打を放ち、6回は左翼線への適時二塁打で7点目を叩き出した。守っても再三の好守。力んで悪送球した富山商との初戦(12日)の夜、父から「力を抜け。そうすればいいプレーができる」とLINEが来た。その言葉通り力を抜いて好守に快打。「言われた通りできたよと報告したい」と笑った。

 父の高校時代は写真で見たことがある。運命的な日に「いい日になりました」と言ったが、父を超えたとは思っていない。目標の日本一まで、アルプス席とグラウンドで父子の熱い夏は続く。(秋村 誠人)

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