阪神・岡田監督 3安打の打線に嘆き「ホームランばっか狙ってるんちゃう?」 首位広島と今季最大4・5差

2024年08月17日 05:15

野球

阪神・岡田監督 3安打の打線に嘆き「ホームランばっか狙ってるんちゃう?」 首位広島と今季最大4・5差
<中・神>8回、選手交代を告げ、ベンチへ戻る岡田監督(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1―2中日 ( 2024年8月16日    バンテリンD )】 阪神は16日、中日に1―2で逆転負けを喫して2連敗。4カード連続で3連戦の初戦を落とした。試合後、岡田彰布監督(66)は、先発・小笠原の負傷降板により2回から小刻みな継投を強いられた中日投手陣の前に、わずか3安打1得点に終わった打線に嘆き節。チームは首位・広島とのゲーム差が今季最大の4・5に広がり、リーグ2連覇へ正念場が訪れた。
 2時間29分の試合時間が物語るように、ほとんど自軍に流れは来ないまま虎は敗れた。打線は内野安打2本を含む3安打1得点。粘投のビーズリーも5、6回と立て続けに失点し逆転を許した。

 試合後、岡田監督は、中日の小刻みな継投について問われると「そんなん関係ないよ」と吐き捨てるように言った。相手先発の小笠原が初回先頭の近本の打球を左肘に受けた影響で1イニングを投げただけで降板。試合前の時点で今季は対戦防御率1・66と抑え込まれていた左腕のアクシデントをきっかけに、一気に主導権を奪いたかったが、打線は初回の大山の中前適時打の1点のみに終わった。

 数少ない好機もつぶした。同点の6回無死一塁では森下が遊ゴロ併殺。1点を勝ち越された直後の7回は1死から橋本の制球難につけこんで連続四球を選んで一、二塁としたが、代打・渡辺が一ゴロ併殺に倒れた。直球を捉えた渡辺の打球は安打性の鋭い当たりだったが、野手の正面へ。指揮官も「しゃあないやん、そんなん。結果やから。紙一重のところやから、しゃあない」と繰り返した。

 2回以降、3投手が2イニングを投げるなど、必死の継投で守護神のマルティネスまでつないだ中日投手陣の前に打線は沈黙。涌井が初回で降板した7月13日に続いて“緊急ブルペンデー”に屈した岡田監督は各打者のアプローチに首をひねった。
 「そら大振りして、そんなんでヒット3本でどうする言うねん。ホームランばっか狙ってるんちゃう?そういうスイングに見えるよな。誰か知らんけど」

 広島、巨人の上位2チームの試合が台風7号の影響で中止になり、半歩でも詰め寄りたかった一戦で、首位とのゲーム差は今季最大の4・5に広がってしまった。3カード連続で負け越し中のチームは4カード連続で3連戦の初戦を落とし、なかなか勢いに乗れない。

 くしくも、ちょうど1年前の8月16日は、初めて優勝マジック29が点灯した日。今年の「8・16」は、アレンパを目指す阪神に、痛恨の黒星が刻まれた。 (遠藤 礼)

 ▽阪神、昨季の8・16 23年8月16日(マツダ)2位・広島との直接対決は0―1の2回、不調の佐藤輝に代わって5番起用の森下を起点に5安打4得点で逆転。6回に1点差とされるも、桐敷、岩貞、岩崎で盤石の無失点リレー。9回代打・原口のダメ押し打で5―3の勝利。広島の自力優勝を消して、優勝へのマジック「29」を初点灯させた。

 ○…阪神は6~8日のヤクルト3連戦から4カード連続の初戦黒星。直近の3カードは全て負け越している。なお、今季は5月14~16日の中日3連戦から、6月4~6日の楽天3連戦にかけて7カード連続の初戦黒星があり、この間に4カード目から4カード連続負け越しを喫した。

 ○…試合のない広島とは4.5ゲーム差となり今季首位チームとの最大ゲーム差を更新した。

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