「逃げ恥」脚本家・野木亜紀子氏「第三者委員会で調査を」 芦原妃名子さん急死受け“提言”

2024年02月01日 05:20

芸能

「逃げ恥」脚本家・野木亜紀子氏「第三者委員会で調査を」 芦原妃名子さん急死受け“提言”
「セクシー田中さん」第1巻 書影
 昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した件で、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などで知られる脚本家の野木亜紀子氏が「第三者委員会のような立場の調査を入れる必要もあるかもしれない」と指摘した。
 芦原さんは26日にSNSでドラマ制作側と脚本などに関するトラブルがあったことを明かしていた。このトラブルについて、放送した日本テレビ、原作の版元で映像化に関わっている小学館の双方から詳細な説明はされていない。芦原さんは28日に投稿を削除し、翌29日に死亡しているのが見つかった。

 野木氏は自身のSNSで今回の件に触れ、調査の必要性を訴えた。「本来は日テレと小学館の間で話し合いを収めるべきだった。なぜここまでのことになってしまったのか」と対応を疑問視。日テレに対して「調査中であるならば調査中である旨を公表し、今後明らかにしていくという意思を見せた方がいいのではないか」と訴え「小学館と見解が異なるというのであれば第三者委員会のような立場の調査を入れる必要もあるかもしれない」と全容の解明を求めている。

 自身も「逃げ恥」をはじめ「図書館戦争」シリーズなど、漫画や小説の実写化作品の脚本を手がけてきた。それだけに「これまで実写化に関わった、いま関わっている全ての人にとって人ごとではない」と警鐘を鳴らした。

 一方、放送倫理・番組向上機構(BPO)が今回の問題を審議対象にするかについて、キー局の報道関係者は「可能性は低い」と推測した。「BPOが扱うのは、あくまで放送上で問題があった番組。放送されたドラマ自体ではなく、制作の裏側でのトラブルには関与しないのではないか」と説明した。

 日テレや小学館による調査がなされず、BPOも動かなければ、第三者委員会による調査が真相解明の最後の望みとなる。悲劇を再び起こさないためにも、徹底した調査が求められる。

◆いのちの電話
【相談窓口】
「日本いのちの電話」
ナビダイヤル 0570(783)556
午前10時~午後10時
フリーダイヤル 0120(783)556
毎日:午後4時~同9時
毎月10日:午前8時~翌日午前8時

おすすめテーマ

2024年02月01日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム