藤井名人 挑戦者は2月29日の一斉対局に決定持ち越し 豊島九段が2敗、3敗で永瀬九段、菅井八段が追う
2024年02月01日 09:20
芸能
この時点で豊島が勝てば挑戦権獲得が決まった。斎藤も2勝5敗で暫定10位と降級圏にあり、負けられない一戦。先手は豊島で戦型は矢倉に進んだ。豊島は右銀が5筋で歩に腰掛け、斎藤は王を中住まい。バランス重視の陣形を敷いた。
斎藤は地下鉄飛車を8筋から2筋、4筋、8筋と活用する。豊島は斎藤陣にと金2枚を作って攻勢に出て、終盤は二転三転の熱戦になった。終局は対局開始から15時間近くが経過した2月1日午前0時52分、斎藤が142手で勝利した。
この日、東京・将棋会館で佐々木勇気八段(29)に勝利した永瀬拓矢八段(31)も5勝3敗で、6勝2敗になった豊島を追う菅井と並んだ。この3人に藤井への挑戦権は絞られた。
2月29日の最終一斉対局は静岡・浮月楼で指される。豊島は菅井との直接対決、永瀬は中村太地八段(35)と対局する。豊島が負け、永瀬か菅井が勝つとプレーオフとなる。