藤井名人 挑戦者は2月29日の一斉対局に決定持ち越し 豊島九段が2敗、3敗で永瀬九段、菅井八段が追う

2024年02月01日 09:20

芸能

藤井名人 挑戦者は2月29日の一斉対局に決定持ち越し 豊島九段が2敗、3敗で永瀬九段、菅井八段が追う
豊島将之九段(撮影・我満 晴朗) Photo By スポニチ
 藤井聡太名人(21)=王将など8冠=への挑戦権を争う第82期A級順位戦の8回戦5局が31日、東西の将棋会館で指され、挑戦者決定は2月29日の最終9回戦へ持ち越された。6勝1敗で首位の豊島将之九段(33)が勝ち、ただ一人5勝2敗の2位・菅井竜也八段(31)が敗れると豊島の第78期以来4期ぶりの名人戦出場が決まったが、共に敗れた。
 棋士10人が年度を通じて総当たりし、9局ずつ指すA級。両者は大阪・関西将棋会館で、豊島は斎藤慎太郎八段(30)、菅井は佐藤天彦九段(36)と対局した。まず菅井が午後7時57分、持ち時間を2時間59分残して71手で投了した。

 この時点で豊島が勝てば挑戦権獲得が決まった。斎藤も2勝5敗で暫定10位と降級圏にあり、負けられない一戦。先手は豊島で戦型は矢倉に進んだ。豊島は右銀が5筋で歩に腰掛け、斎藤は王を中住まい。バランス重視の陣形を敷いた。

 斎藤は地下鉄飛車を8筋から2筋、4筋、8筋と活用する。豊島は斎藤陣にと金2枚を作って攻勢に出て、終盤は二転三転の熱戦になった。終局は対局開始から15時間近くが経過した2月1日午前0時52分、斎藤が142手で勝利した。

 この日、東京・将棋会館で佐々木勇気八段(29)に勝利した永瀬拓矢八段(31)も5勝3敗で、6勝2敗になった豊島を追う菅井と並んだ。この3人に藤井への挑戦権は絞られた。

 2月29日の最終一斉対局は静岡・浮月楼で指される。豊島は菅井との直接対決、永瀬は中村太地八段(35)と対局する。豊島が負け、永瀬か菅井が勝つとプレーオフとなる。

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