「ジャニーズ性加害当事者の会」代表が辞任 PTSD、うつ、原因不明の体調不良「限界を超えた」療養へ

2024年02月01日 21:25

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「ジャニーズ性加害当事者の会」代表が辞任 PTSD、うつ、原因不明の体調不良「限界を超えた」療養へ
日本記者クラブで会見するジャニーズ性加害問題当事者の会の平本淳也代表(右)と石丸志門副代表(2023年撮影) Photo By スポニチ
 「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の平本淳也代表が1月31日付で代表を辞任したことが分かった。
 平本氏は「長く患っているパニック傷害と強迫性傷害に加えて、心的外傷後ストレス傷害(PTSD)と鬱(うつ)病の診断があったことは既にご報告済み(1月15日)ですが、その後1月22日、23時頃、頭から胸と背中を含む左上半身の全体が痛み、これに耐えられずに救急車を呼びました」と救急搬送されたとし、「脳と心臓の疾病を疑い、心電図と酸素呼吸に脈や血圧などの検査を受けている最中に痛みも和らいだので自分の希望もあり通院を約束して入院せず帰宅しました。22日だけで、2時頃、5時頃と救急車を呼んだ23時の3回もあり、この数ヶ月で数十回(昨年10月頃から)ある原因不明な病です。痛みは今も毎日あります」と大きく体調を崩している現状を明らかにした。

 原因不明の痛みに悩まされ、「痛み止め以外の予防が出来ずに苦労してます」「これまでの過酷な活動における代償なのか、おそらく自分自身でも想像していた以上に蝕まれているようです。特に今は何事もなく心を落ち着かせて過ごす時間が必要であり、ネガティブな情報を全て排除していかなればならない状況において、この苦渋なる決断を迫られたことに至ります」とした。

 「これまで出来る限りのことはやってきましたが、既に限界を超えてしまっているようです。多くの被害者たちと誠心誠意に向き合ってきました。今も毎日のように告白や相談がありますが日々しっかり対応しております。ただ今後、自分の症状で皆に迷惑がかかってしまうことを懸念してます」「突然かつ事後のお知らせとなり、大変申し訳ありませんが、さらなる迷惑をかけてしまう前に代表を辞任して会からも離脱させて頂こうと、このように考えました」と今後の治療が長引く可能性もあることから辞任を決めた。

 「会の新旧メンバーほか、多くの被害者たちには既に救済への道筋は立てられましたし、支援してきた多くの方々も救済に進んでます。最も全てではありませんし、いくつかの課題も残されてはおりますが、この後も出来る限り皆を支援していくつもりです」「この責務から離れて少しばかりでも療養させて頂けたらとお願い申し上げます」とした。

 同会は、ジャニーズ事務所(現・SMILE―UP.)に所属した経験があり、ジャニー喜多川氏による性加害を受けたり、事件を告白、告発したメンバーで立ち上げた有志の任意団体。元ジャニーズJr.のメンバーが昨年6月に設立した。

 昨年9月には、旧事務所からの謝罪や被害回復などを求め、日弁連に人権救済申し立て。

 平本代表は今年1月26日に日弁連の聞き取りに対し、被害者への真摯(しんし)な説明を同社に求めていることや、被害者救済に不透明な部分が多く「分かりやすくすることが必要」と伝えたとし、「まだ救済されていない被害者たちに希望を持ってもらいたい」と話していた。

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