TBS社長 芦原妃名子さん急死に「考えなくちゃいけない」“撤退”も視野に制作スケジュールの早期化実施

2024年02月28日 16:00

芸能

TBS社長 芦原妃名子さん急死に「考えなくちゃいけない」“撤退”も視野に制作スケジュールの早期化実施
東京・赤坂のTBS社屋 Photo By スポニチ
 TBSの佐々木卓社長は28日、東京・赤坂の同社で定例社長会見を行い、昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題について見解を述べた。
 佐々木卓社長は、訃報に哀悼の意を表し「ドラマ制作を行う放送局、コンテンツ企業としては、しっかり考えなくちゃいけない問題だと改めて思った。TBSでは、制作サイドが原作サイドと時間をかけて話し合いを尽くすことが重要だと認識し、さまざまな工夫をして、時間的な余裕をもってドラマ制作ができるように勧めていく」とコメント。

 「クリエイターへのリスペクトももちろん大事だし、制作に関わった皆さんが満足するような番組になるというのが大事だが、重ねて申し上げれば、放送までの準備期間をしっかり確保するというのが、制作の中で重要な一つだと思う」と語った。

 また、龍宝正峰取締は「当社では、クリエイターの皆さんが心身ともに健全で、番組に取り組むということを目指していて、既に企画の決定から撮影までの期間の工程の早期化を進めているところ。これによって、放送までに十分な準備期間を確保することができるよう、そしてその準備期間があることで、原作サイドと制作サイドの間で、しっかりとしたコミュニケーションが可能になると考えている。原作サイドには、最大限の敬意をもって打ち合わせを重ねて、了解を頂いた上で制作を進めていこうとかんがえているので、そういう意味でいうと、放送までに時間があれば、どうしても溝が埋まらないような場合は、ドラマ化から撤退するという判断も可能になると思う」とした。

 なお、同局において、原作者との事前の話し合いの結果、折り合わずにドラマ化に至らなったケースは過去にあったという。そうした事例を踏まえても、制作への着手を早めてスケジュールに余裕を持たせることを重要視しているとし、人気ドラマ「VIVANT」の制作においても、2年前から着手していたと説明した。

 芦原妃名子さんの訃報は1月29日に伝えられた。芦原さんは1月26日に更新した自身のXで、脚本をめぐり局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになったとして視聴者に向けて謝罪。当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件が反故になっていたと主張していた。

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