辛坊治郎氏 戦前政策「産めよ増やせよ」標語を解説 「誰も言わなくなった」日本特有の理由とは

2024年02月28日 19:26

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辛坊治郎氏 戦前政策「産めよ増やせよ」標語を解説 「誰も言わなくなった」日本特有の理由とは
辛坊治郎氏 Photo By スポニチ
 キャスター辛坊治郎氏(67)が28日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、厚生労働省が27日に発表した人口動態統計の速報値(外国人らを含む)による昨年の出生数が過去最少に留まったことについて、自身の考えを示した。
 昨年生まれた赤ちゃんの数は、75万8631人。将来推計人口では、76万人を割るのは2035年と予測されていたが、12年も早い計算になった。また婚姻件数は48万9281件にとどまった。50万件を下回るのは90年ぶり、戦後初と、少子化に歯止めがかからない現状が浮き彫りとなった。

 こうした現状について、辛坊氏は「人口というやつは、バランス良く減る分には、地球環境という観点に立てば、そんなに悪い話ではない」とはしたものの、東京の家賃の高さに言及。「50~70平米というのが、基本的にファミリータイプと言われるマンションの基準の床面積らしい。50~70平米って、はっきり言ってそれほど広いところじゃないけど、東京の最新データを見ましたら、22万円を超えてましたからね。子育て世代で、家賃20万円を超える額を払って、70平米のところに住むって、それはきついぞ~」と指摘した。

 また日本で戦前、掲げられたスローガン「産めよ増やせよ」についても説明した。「“産めよ増やせよ”というのは、軍隊でたくさん兵隊さんを作らないといけないので、日本が第2次大戦に向かっていく中で、国策として産めよ増やせよという政策で」。それが、「戦後は逆に、言葉自体が第2次大戦に向かっていく日本の間違った政策の1つみたいな受け取り方をされて、誰も言わなくなった」と指摘した。

 ところが、「ところがユダヤ教、キリスト教国で…イスラム教でもそうなんですけど、何でそんなに少子化が進んでいないかというと、“産めよ増やせよ”って、戦前に軍部が作ったスローガンではなくて、旧約聖書の神の言葉なんです」と説明した。

 辛坊氏によると、キリスト教の旧約聖書では、地球に起きた大洪水で、ノアの方舟に乗って生き残った生命体に対し、神が発した言葉だという。「ノアに神様は、洪水が引いた後、“産めよ増やせよ地に満ちよ”と言っているんです。つまり、“とにかくどんどん増えて、地球上をお前たちの一族で覆い尽くせ”と言って」。子作りについて、日本と他国の宗教観の潜在的な違いが関係している可能性を指摘していた。

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