柳沢慎吾 京都の撮影所で“一番怖かった”超大物俳優を告白 「ちーっす!」あいさつに呼び出され…
2024年03月31日 15:15
芸能
一方、柳沢が京都の撮影所で一番怖かった存在については「若山さん」と回答。加藤が「富三郎さん。勝新(勝新太郎)さんのお兄さんですよ」と1992年に他界した名優だと説明した。
柳沢は「26だから分かんないわけよ。若山さんって誰?」という状況だったとし、若山さんが入って来ると「ちーっす!」と歯をいじりながらあいさつしたという。
女将の島崎和歌子が「ちーっすって言ったんですか?」と驚くと、柳沢は「当時チェッカーズがちーっすって言うのはやってたのよ」。すると若山さんは硬直しながら柳沢のことを指さしたとした。
その後、スタッフから若山さんが怒っており、早く会いに行くように伝えられた柳沢は特別室へ。柳沢はあいさつしたものの「笑ってんだけど、ひきつってるわけ。笑顔がさ、歯が渇いちゃったから(唇が)降りないのよ」という状態だったとした。
そうして「失礼します」帰ろうとすると、若山さんから「おい、柳沢慎吾、座れよ」との言葉が。その後は「ずーっと20分間」若山さんは柳沢の顔を見つめていたという。
するとそこへ松方さんが現れ、「こいつは柳沢慎吾って言って金さんに出てもらってんですよ」と紹介した。すると若山さんは「分かってるよ弘樹、だからこうしてこいつとしゃべってたんじゃねえか」と話したと言う。実際は「しゃべってないんだよ一言も」と柳沢は説明したものの、結局松方さんが間に入ってくれたことで「OKになった」と一言。加藤は「怖~」とつぶやいた。
その後、撮影では若山さんとの共演シーンが。同心役の柳沢は刀を手に若山さんに「うるせえな、このジジイ、おめえは引っ込んでろ!」と言い放つシーンを演じた。だがテストで「OK」が出ると、若山さんは「おい柳沢慎吾、おめえはどっちで刀持ってんだよ」とポツリ。右だと答えると、「おめえの役はなんなんだよ。同心っていうのはいつ敵が襲ってくるか分かんねえから、左で刀持ってるもんだろうが」と指摘したとした。
柳沢は「松尾(正武)監督が右で持てって言ったんです」と震えながら回答すると、若山さんは監督を呼び出し「もめてるわけよ。そのはざま、そのはざまなのよ俺」と柳沢。心配したが、和解して本番を撮影することに。「先生すみませんでした」と頭を下げたが、若山さんは「だからよ、同心っていうのは…」とまだ話していたという。
そうして撮影を再開する直前になると、監督から「慎吾ちゃん、“うるせえな、このジジイ”の前に“クソ”つけて」との指示が。柳沢は「言えないですよ」と抵抗したものの、監督が「さらっと言ったら分かんないですよ」などと言っているうちに撮影がスタート。結局柳沢は「このクソジジイ」と言い切った。
すると「OK」が出ると、若山さんが「柳沢慎吾、おめえよ、セリフ2つ増えたろ」と柳沢の元へ。「聞かせろ」と録音したテープを確認すると、柳沢は「松尾監督が言えって…」と震えながら再び言い訳。若山さんは再び監督を呼び出したとし、「で、中止になった」と柳沢は説明した。
加藤が「そのシーンなくなったんですか?」と心配すると、柳沢は「次の週にまた撮るって」。若山さんは先に帰ることになったとし、そうして若山さんを見送ると、柳沢のシーンだけ再度撮影することになったとした。
柳沢は「もうほんとやだ。生きた心地しないよ、26になってさあ。最悪だよ、ちきしょう」などとぼやいていたが、スタートがかかると「まったくうるせえクソジジイだぜ」などといったセリフを無時にこなした。
すると、再び「柳沢慎吾」と呼ぶ声が。柳沢は若山さんが「まだいたの、スタジオに。座ってたんだよ」と明かすと、「最終的にはそれ終わって帰ったの」と回顧。加藤が「すげえな、普通じゃないわ」と感心すると、柳沢は「普通じゃないっすよ」と振り返った。