林家木久扇 病との闘いだった「笑点」 喉頭がん患い声が出ず「声が出ないのに、がんに小言を」
2024年03月31日 19:09
芸能
中でも困難を極めたのが、14年の喉頭がん。落語家の商売道具とも言える声が出なくなったが、木久扇はがんの“退散”を願い、体の中のがん細胞に問いかけていたという。「朝起きると、声が出ないのに、がんに小言を言っていました。“体から出て行ってくれ”と、いつも。そしたら、お医者さんが、“そういう前向きな人はがんでも治るんです”って言って下さいました」と明かした。
そんなある日、突然、声が出るようになったという。「おかみさんが“お父さん、おはよう”って言ったから、僕が“おはよう…声が出た!”っていうんでね」。出ないはずの声が出て、おかみさんは大騒ぎ。「おかみさんがお弟子さんに、“お掃除しなくていいから。お父さん、声が出たわよ”って、涙ぐんでくれて。“結婚以来、こんなにうれしかったことはない”って」と懐かしんでいた。