オリ・由伸 侍対決でも近藤圧倒 最多勝争いで初の2勝差も「もっといいボール投げられそう」

2023年07月16日 05:01

野球

オリ・由伸 侍対決でも近藤圧倒 最多勝争いで初の2勝差も「もっといいボール投げられそう」
<ソ・オ>9勝目を挙げポーズする山本(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス3-2ソフトバンク ( 2023年7月15日    ペイペイD )】 立ち上がりから飛ばしながら、ピンチではさらにギアを上げる。それでいて最後までへばらない。オリックス・山本が本領を存分に発揮し、8回6安打1失点。リーグ単独トップ9勝目で前半戦のラスト登板を飾った。
 「前半は凄くいい力感で打ち取っていけて、後半は失速することなく、しっかり力強い投球ができた」

 直球は150キロ台半ば。フォークも最速148キロを計測した。120キロ台のカーブも効果的に使い、制球力は抜群。連敗を止めようと必死で食らいついてきた強力ソフトバンク打線だったが、由伸が一枚上だった。

 ハイライトは2―1の8回2死一塁で近藤を迎えた場面。WBCで共闘した「侍ジャパン対決」は、初球から強振してきた相手に直球とフォークのコンビネーションで追い込むと、最後は128キロカーブで空振り三振に仕留めた。

 「凄くいい打者だったので、腹をくくって思いきり投げました。前回負けていたし、上位を争っているチームなので凄く気合が入っていました」

 6月23日の前回対戦では今回と同様に有原と投げ合って6回8安打4失点で黒星を付けられ、自身のソフトバンク戦の連勝を5で止められていた。すぐさまリベンジし、チームの首位固めに貢献した。

 パ・リーグの最多勝争いで、1位と2位(同僚の山下、山崎福、ロッテ・佐々木朗の7勝)が2勝差付くのは今季初。3年連続タイトル獲得へも順風満帆だ。14日に発表された球宴プラスワン投票の選出御礼ともなった快投。「凄く状態が良くなってきているし、もっともっといいボールが投げられそうな感覚もある」。どこまでも頼もしいエースがチームを3連覇に導く。 (山添 晴治)

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