広島・大瀬良 逆転劇導いた85球の力投「ロースコアは覚悟のつもりでいった。逆転してくれてよかった」

2023年07月16日 06:30

野球

広島・大瀬良 逆転劇導いた85球の力投「ロースコアは覚悟のつもりでいった。逆転してくれてよかった」
<D・広>9回、ソロを放った坂倉(左)を迎える大瀬良(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島2-1DeNA ( 2023年7月15日    横浜 )】 広島・大瀬良は9回のベンチで身を乗り出し、アイシング器具を付けた右腕を2度振り上げた。1度目は坂倉の同点弾。2度目は会沢の決勝犠飛。マウンドを降りても戦っていた。「ロースコアは覚悟のつもりでいった。何とか逆転してくれてよかった」。思いは届いた。
 白熱の投げ合い。5回2死まで完全の今永に5回完全で対抗した。6回は2安打で無死一、三塁を招き、今永のスクイズで先行されても崩れない。7回も打者3人で抑え、6回以外は走者を許さなかった。直球とカットボールにカーブを交ぜた緩急も効いた。「いろんな球種を使いながら勝負ができた。サク(坂倉)がうまくリードしてくれた」。85球の力投がなければ逆転はなかった。

 前半戦7敗(3勝)は数字の上では15年と19年の6敗を上回り、10年目で自己ワーストの折り返しでも、夏場を迎えて内容は上昇の一途と言っていい。「結果的にチームが勝ってくれたのが一番」。勝負をかける後半戦もエースが目指すものは変わらない。 

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