創価に栗山先輩魂 逆転で初戦突破、OBの侍ジャパン元監督から祝福メッセージ

2023年07月16日 05:00

野球

創価に栗山先輩魂 逆転で初戦突破、OBの侍ジャパン元監督から祝福メッセージ
<創価・都片倉>初回、先制の二塁打を放つ創価・高橋悠(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権西東京大会3回戦   創価11-6都片倉 ( 2023年7月15日    府中市民 )】 第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は15日、39大会で287試合が行われた。西東京では今春のWBCで侍ジャパンを世界一に導いた前監督の栗山英樹氏(62)の母校・創価が都片倉に苦しみながらも逆転勝ちして初戦を突破。偉大な先輩と同じ中堅を守る4番の高橋悠大外野手(3年)が3安打2打点と躍動した。
 偉大な先輩の背中から得た物がある。創価ナインの心に深く刻まれたのは「有言実行」の4文字。侍ジャパンを率い、宣言通りに今春のWBCで世界一に輝いた前監督・栗山氏の姿こそ、甲子園への道しるべだ。第2シードとして迎えた初戦。チームを鼓舞する先制打を放ったのが、同氏の現役時代と同じセンターを守る4番・高橋悠だった。

 「世界一を獲ると言って、ちゃんと結果を出された。自分たちもそれに続いて、必ず西東京大会に優勝して、甲子園出場といういい報告ができれば」

 初回1死一、二塁から、2球目をフルスイングした。左中間を真っ二つに破る、先制の2点適時二塁打。「チャンスで打つのが4番。大きい一本じゃなくて次につながる意識で打った」。4、6回にも安打を放つ3安打2打点の活躍で、粘る都片倉を振り切った。

 栗山氏は同校のOB。WBC期間中はチーム全員で応援し、感動と喜びを分かち合った。激闘の連続を勝ち抜いた侍ジャパンから学んだ、勝利への執念。この日は初回に3点を先制しながら、4回に一度は逆転される苦しい展開だった。それでも勝ち切れたことに、片桐哲郎監督はナインを称える。

 「一番大事な相手に向かっていく気持ちが選手たちにあった。成長したな、と」

 指揮官自身も、栗山氏に理想像を重ねる。「選手を信じて尊重し絆を深め、選手の力を発揮させること」。07年夏以来、遠ざかる聖地へ。次は後輩である自分たちが、感動を与えると決めている。(田中 さくら)

 ▼栗山英樹氏(同校OBで侍ジャパン前監督)WBCではただ信じて、全てをやり尽くして前に進むしかないと思って戦った。その侍ジャパンを見て感じてもらえるものがあったならうれしいし、この夏、みんなの覚悟みたいなものを見せてほしい。

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