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阪神・近本 後半戦初戦にも帰ってくる! シート打撃再開で回復アピール 平田HC「全然問題ない」

2023年07月16日 05:14

野球

阪神・近本 後半戦初戦にも帰ってくる! シート打撃再開で回復アピール 平田HC「全然問題ない」
視察に訪れた平田ヘッドコーチと談笑する近本 Photo By スポニチ
 右肋骨骨折で4日に出場選手登録を抹消さた阪神・近本光司外野手(28)が、後半戦初戦となる22日のヤクルト戦(神宮)から1軍登録される可能性が高まった。15日に離脱後初めてシート打撃を行い、回復をアピール。岡田彰布監督(65)は同日の中日戦前、早ければ19日にも1軍に合流することを示唆した。中日に敗れて2連敗を喫したものの、DeNAが広島に敗れて首位ターンが決定。後半戦の首位固めへ好材料となった。 
 チームが2年ぶりの首位ターンを決める約半日前。強い日差しが降り注ぐ鳴尾浜に、快音が鳴り響いた。肋骨骨折で登録抹消となってから、わずか11日。近本が、回復ぶりを実戦形式の練習で見せつけた。

 「ボールもしっかり見えていた。それに対して(タイミングとか立ち方とか)今やっていることが(確認)できたのは良かった」

 シート打撃。調整でマウンドに上がった湯浅、茨木と計5打席で対峙(たいじ)した。湯浅との第1打席は外角直球をはじき返す痛烈な左前打を放つと続く打席は遊ゴロ、最後は左飛。湯浅の直球にしっかりコンタクトし、変化球にも対応。残り2打席は連続で茨木の前に二ゴロに終わったものの、骨折の影響を感じさせないスイングを披露した。同様に離脱後初めて屋外で行った直前のフリー打撃では、41スイングで安打性11本。スイングは軽めで広角に打ち分けたが、シート打撃では試合に近い出力まで引き上げていた。鳴尾浜に視察に訪れていた平田ヘッドコーチは「全然問題ないね、今のところ」とうなずいた。

 報告を伝え聞いた岡田監督も目を細めた。中日戦の試合前練習中に取材に応じ「まあまあ振れてたと聞いたよ。(予定より)早いんちゃう?オールスターの時にこっちの練習にくる」と、早ければ19日の全体練習から1軍に合流させる方針を明かした。2軍も同時期に試合がないため「(出場は)オールスター明けやろ」と、調整を挟まず後半戦初戦となる22日のヤクルト戦に“ぶっつけ本番”で出場させる可能性も示唆した。

 まだまだ本調子とはほど遠い。当の本人も練習後に「(感触は)うーん。こんな感じか、という(ぐらい)。全然、(自分が思うように打球を)引っ張れていない。それはもう試合に入っていく中で調整するしかない」話した。ファン投票で両リーグ最多得票で選出された球宴は無念の辞退。あくまで今後の経過を見ながらとなるが、早期復帰となれば、後半戦序盤の首位固めに向け、これ以上ない吉報だ。(石崎 祥平)

 ▽野球協約第11章第86条(出場選手の自動抹消) オールスター試合に選抜された選手が辞退したとき、オールスター後の10試合を終了する翌日まで再び出場選手登録できない。ただし、オールスター直前の試合まで抹消され、辞退した場合、抹消期間中の試合数を上記10試合から差し引くものとする(抜粋)

【データ】
 ○…阪神の2年ぶりの前半戦首位ターンが確定。この日、中日に敗れたが、2位DeNAも広島に敗れ、残り2試合で2ゲーム差を保ったため。阪神が連敗、DeNAが連勝の場合、両チーム同率で首位ターン。現在3位の広島が連勝の場合、阪神は連敗でも勝率3厘差で上回る。阪神は過去9度の首位ターンのうち62、03、05年で優勝。近年の08、21年は2位だった。

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