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神村学園“激アツ”小田監督 スクール☆ウォーズに感銘受け「愛がなければ奇跡も起きない」

2023年08月19日 18:02

野球

神村学園“激アツ”小田監督 スクール☆ウォーズに感銘受け「愛がなければ奇跡も起きない」
<おかやま山陽・神村学園>8回、正林の適時打にガッツポーズする神村学園・小田監督(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第12日・準々決勝   神村学園6―0おかやま山陽 ( 2023年8月19日    甲子園 )】 大会第12日の第3試合では、4年ぶり6回目出場の神村学園(鹿児島)が6―0で、6年ぶり2回目出場のおかやま山陽(岡山)に勝利。初の4強入りを果たした。鹿児島勢の4強は、2006年の鹿児島工以来17年ぶり。
 両軍無得点で迎えた8回1死一、三塁から4番・正林輝大(2年)の右前適時打で勝ち越し。続く5番・岩下吏玖(2年)の右前適時打で加点し、さらに2死満塁から松尾大悟(3年)の走者一掃の左翼線適時二塁打で3点を追加。9回1死二塁からは代打・入来田華月(1年)の中前適時打で1点を加えた。

 投げては、先発の右腕・松永優斗(3年)が丁寧に低めをついて内野ゴロを打たせる投球で5回まで無失点で、6回2死一、二塁、1ボールで降板。代わった左腕・黒木陽琉(3年)は4番・土井研照(3年)を空振り三振に仕留め、7回以降も大きなカーブを武器に完封リレーを完成させた。

 8回に正林の勝ち越し打した瞬間、ベンチで雄叫びを上げながら、ド派手なガッツポーズを見せた“激アツ”な小田大介監督は試合後、「(ガッツポーズは)選手が頑張っているんで、成長した選手を見てうれしくなって、つい出てしまいました。すいません」と申し訳なさそうに振り返った。そして、チームのモットーの〝気合い〟の意味について聞かれると、「愛っていうのは〝信じ、待つ、許す〟ことだと思ってる。厳しさを持つのは今の時代は難しいが、愛があることで優しくも厳しくもできる。それが本当の愛の形。もしそこで厳しさを持たずに言わなかったら、その子が〝そこで言っておけば〟というプレーで負けた時にかわいそうな思いをさせる。それなら、厳しく言おうということ」と“愛”を語った。

 そして、「愛は奇跡を信じる力と思っていて、愛がなければ奇跡も起きないし、信じることもできない。このチームにはスターがいない。チーム力で勝負するにはこの気合いという言葉が、この子たちには合ってると思ってる」と強調。「信じ、待つ、許すは、スクール☆ウォーズというドラマからです」と、ラグビーを題材にした伝説の熱血青春ドラマ「スクール☆ウォーズ」に言及し、「めっちゃ好きで。若い頃からDVDや再放送で見て、凄く感銘を受けた。いいなあって思えるドラマ。あれくらい熱く生徒と向き合っていきたいなという思いがあります」と熱く語った。

 ▼「スクール☆ウォーズ」 京都・伏見工をラグビー全国制覇の常連に鍛えた山口良治監督と同校がモデル。当時、社会問題化していた校内暴力や非行を描き、そこから立ち直っていく姿が大きな支持を呼び、全26話が放送され最高視聴率21.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。俳優の山下真司(71)演じる滝沢の「残された時間を燃焼しろ!そこにおまえの命の輝きがあるんだ!」などの名言も生んだ。1984~85年にTBSで放送され強いインパクトを残し、伝説のラグビードラマとなっている。

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