【甲子園】佐々木麟太郎、涙の敗退 注目の進路は明言せず「岩手に戻ってから考えたい」 ノーアーチ終戦

2023年08月19日 19:15

野球

【甲子園】佐々木麟太郎、涙の敗退 注目の進路は明言せず「岩手に戻ってから考えたい」 ノーアーチ終戦
<花巻東・仙台育英> 仙台育英に敗れ涙の花巻東・佐々木麟(右)(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権 準々決勝   花巻東-仙台育英 ( 2023年8月19日    甲子園 )】 大会第12日、準々決勝第4試合で花巻東(岩手)は昨夏に東北勢初の甲子園大会優勝を果たした仙台育英(宮城)と対戦。高校通算140発を誇った今大会注目のスラッガー、花巻東・佐々木麟太郎内野手(3年)は「3番・一塁」で先発も無安打に終わった。チームは4-9で敗れ、2013年以来10年ぶりの4強進出はならなかった。
 試合後、注目の進路については「岩手に戻ってから考えたいです」と答えるにとどめた。

 1年時から大阪桐蔭・前田悠伍、広陵・真鍋慧、九州国際大付・佐倉(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗とともに「四天王」として全国に名を馳せ、今秋ドラフトの1位候補に挙げる球団も出るなど高く評価を受けているだけに今後の動向が注目される。

 準々決勝は東北対決となった。2回まで0-0と互角で立ち上がったが、3、4回と集中打を浴びて計8失点。7回にも1点を失った。打線も仙台育英の継投に苦しみ、つながりを欠いた。

 佐々木は最速153キロを誇る仙台育英・背番号10の右腕、湯田統真と対戦で、初回2死走者なしからの第1打席は外角直球を投ゴロ。第2打席は8点を追う4回1死走者なしから。外高めの直球を全力でフルスイングするなど長打狙いでバットを振ったが、最後はチェンジアップで空振り三振に倒れた。

 第3打席は6回2死一塁と得点のチャンスで迎え、冷静にボールを見極めて一、二塁とつないだ。

 8回は2死一、二塁のチャンスで第4打席を迎えた。初球の141キロをフルスイングも空振り。2球で追い込まれ、3球目は外角いっぱいの直球で見逃し三振に倒れた。ストライクのコールがあった後もしばらく動けず、無念の表情を浮かべた。9回は猛反撃を見せ、さらにチャンスで打席がまわったが惜しくも二ゴロに。執念のヘッドスライディングを見せたが、最後の打者となり、整列後は涙が止まらなかった。

 甲子園初アーチはならなかったが、今大会4試合で打率3割台のハイスコアをマーク。打者としての器用さを見せ、父・洋監督との父子鷹ともなった高校野球に別れを告げた。

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