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広島、勝利の方程式が痛恨崩壊…島内、矢崎打たれて逆転負け 新井監督はねぎらう「信頼変わらない」

2023年08月19日 05:03

野球

広島、勝利の方程式が痛恨崩壊…島内、矢崎打たれて逆転負け 新井監督はねぎらう「信頼変わらない」
<広・巨>9回に同点で登板するも勝ち越しを許しガックリとベンチに戻る矢崎(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島4-5巨人 ( 2023年8月18日    マツダ )】 広島は18日の巨人戦に4―5で敗れた。2点リードの8回に投入した島内颯太郎投手(26)が4安打2失点で同点に追いつかれると、同点の9回に守護神・矢崎拓也投手(28)が岡本和に決勝二塁打を浴び、2敗目を喫した。勝ちパターンの2人が同一試合でそろって失点するのは、今季初。首位・阪神が敗れ、勝てば自力優勝の可能性復活だったが、痛恨の“勝利の方程式”崩壊で、3位・DeNAに2ゲーム差に迫られた。
 球場は大きなため息に包まれ、マウンド上の矢崎は唇をかんだ。同点の9回1死三塁で岡本和に左中間フェンス直撃の適時二塁打を浴びて2敗目。1点を争う展開で粘りきれなかったクローザーは悔しさをあらわにした。

 「0に抑えるのが仕事だと思ってマウンドに上がっているので、結果として失点しているのはシンプルに悔しい」

 回の先頭の吉川に右中間へ三塁打を浴びた後、代打・中山を三邪飛に抑えたが、相手主砲に手痛い一打を浴びた。栗林に代わって5月上旬から抑えを任されると、ここまで登板42試合で22セーブを挙げ、救援陣を支えてきた。そんな右腕にも疲れの色が見え始めている。13日の中日戦から4試合連続で失点。だが「疲れている条件はみんな一緒。それを理由にすることはない」と疲労を言い訳にはしない。そして新井監督の信頼も揺るがない。

 「そこ(配置転換など)は終わったばかりなのであれだけど、彼もずっと9回を頑張ってくれている。頑張ってきた分の疲労というのは肉体的にも精神的にも、初めての経験なのであると思う。だからといって、信頼が変わることはない」

 開幕直後は不調だった栗林も7、8月の20試合登板で防御率1・45と上向いている。配置転換という考えも視野に入るが、指揮官は矢崎を信じ、当面は抑えで起用する構えだ。

 この日は、“矢崎の前”も精彩を欠いた。セットアッパーの島内だ。4―2の8回から登板。先頭の坂本への四球からリズムを乱し、3連打を浴びて同点に追いつかれた。6月24日の巨人戦以来19試合ぶりの失点。試合の流れを手放す投球に、右腕は反省の弁を絞り出した。

 「残りの試合が少なくなってきて、1試合も落とせないというところで、大事な場面で失点しているようではまだまだ。次やり返せるように頑張ります」

 現状の勝ちパターンである島内、矢崎が同一試合でそろって失点するのは今季初。痛恨の勝利の方程式崩壊だった。首位・阪神とのゲーム差は「7」のままだが3位・DeNAには2ゲーム差に迫られた。夏場の厳しい戦いは続く。それを一丸で乗り越えていくしかない。(長谷川 凡記)

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