【甲子園】中学の同級生同士、聖地で直接対決あと一歩で実現ならず 仙台育英・仁田と花巻東・北條

2023年08月19日 19:44

野球

【甲子園】中学の同級生同士、聖地で直接対決あと一歩で実現ならず 仙台育英・仁田と花巻東・北條
<花巻東・仙台育英>7回、登板する仙台育英・仁田(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権 準々決勝   花巻東-仙台育英 ( 2023年8月19日    甲子園 )】 大会第12日、準々決勝第4試合で昨夏東北勢初の甲子園大会優勝を果たした仙台育英(宮城)と花巻東(岩手)が対戦。仙台育英が花巻東の猛追を振り切り、2年連続の4強進出を決めた。
 プロ注目の仁田陽翔投手(3年)が7回から登板。大船渡一中時代の同級生だった花巻東・北條慎治投手(3年)との直接対決となるかと思われたが、8回2死から連続四球でピンチを招き、3番・佐々木を迎えるところで降板。念願の直接対決まであと1人というところで惜しくも実現はならなかった。

 試合は、異様なムードの中、花巻東に猛追されながらも仙台育英がなんとか逃げ切った。

 仁田は「自分の制球力がなくて…せっかくこういう場で対戦することが決まったのに直接対決することができなかったのはふがいないし申し訳なかった。対戦したい気持ちは強かった」と悔しさをにじませた。

 「(北條は)高校上がってから本格的に投手やってたので友達とかライバルという存在。慎治の打席は見てました」とベンチやブルペンから姿を見ていたという。対戦が決まった時は「地元の岩手の高校と対戦だなと思いました。慎治がいるというのは意識しました。慎治の思いやそういうのを背負って次こそは良い投球ができるようにしたい」と準決勝を見据えた。

 大船渡一中軟式野球部では仁田がチームのエース。北條は「仁田がいたので自分がピッチャーをやることなんてほとんどなかった」というが、投手への思いは強く、高校入学後から本格的に挑戦。この日は左翼で先発し、4回からはマウンドにも上がった。

 仁田に加え、ロッテ・佐々木朗希の弟で大船渡(岩手)の右腕・怜希(3年)も同級生。同じ軟式野球部でプレーした。今でも年末には地元で集まるほど仲が良いが「この夏は自分が一番だと証明したい。2人には絶対に負けたくない」と闘志を燃やしていた。

おすすめテーマ

2023年08月19日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム