巨人・浅野 プロ1号!岡本以来の巨人高卒新人弾「しっかりと芯に いい感触」

2023年08月19日 05:30

野球

巨人・浅野 プロ1号!岡本以来の巨人高卒新人弾「しっかりと芯に いい感触」
<広・巨>5回、浅野は2ランを放つ(撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人5―4広島 ( 2023年8月18日    マツダ )】 巨人の浅野翔吾外野手(18)が18日、広島戦で3点を追う5回無死二塁で左翼席にプロ1号2ランを放った。9試合、12打席目で待望の一発を放ってプロ初打点もマーク。高卒新人で本塁打を記録したのは15年の岡本和真以来、球団では7人目の快挙となった。試合も5―4で競り勝ち。チームは4位に低迷しているが、将来の中軸候補がファンに豪快なアーチを届けた。
 敵も味方も関係ない。将来の球界を背負うスター候補生のプロ初アーチに広島ファンも拍手を送った。3点を追う5回無死二塁。3度目のスタメン起用で初めて7番に座った浅野が、森の136キロカットボールを強振。打球は左翼席に消えた。

 「崩されたんですけど、しっかりと芯に当たっていたのでいい感触でした」。本塁で出迎えた中田翔に頭をポンポンと叩いて祝福され「凄い笑顔で迎えてくれたので、めちゃくちゃうれしかった」と満面の笑みで喜んだ。

 節目の日に何かを起こす男だ。高松商時代に出場した昨夏の甲子園では2回戦の佐久長聖戦で衝撃の2打席連発。ちょうど1年後の今月11日のDeNA戦でプロ初安打を放った。そしてこの日はちょうど1年前の準々決勝で一発を放ちながら近江に敗れて聖地を去った日。プロ12打席目での初長打&初打点を、待望のプロ1号で飾った。「たまたまだけど、早く打てたので良かった」。巨人の高卒新人の本塁打は15年の岡本和以来8年ぶりで、球団史上7人目。59年の王貞治、93年の松井秀喜ら球史に名を残す大先輩に肩を並べた。

 2軍で多くを学び「自分よりも自分の動画を見てもらっている」と感謝するのが「熱男」こと松田。通算1832安打を誇る40歳からは「いいか、お前が目指す選手像はトラウト2世やぞ」とエンゼルスで通算368発のスター選手の名を挙げて激励されている。松田は「同じ右打者で(本職が)同じセンター。目標の選手を聞かれたら“トラウトですと言え”と言っています」と真意を説明。新人の1号で勢いに乗って逆転勝利を決めた原監督は「ナイスホームラン」と称えつつ「技術は全ていいものを持っているが、超一流になるためには、まだまだ必要なところがある。しっかり育てていかなければ」と見据えた。

 プロ入り当初は悩みも多く「香川に帰りたい…」と思うことも多かったが、今は違う。「“絶対、レギュラーを獲る”という目標を決めてから弱音を吐かなくなった。そこは一つの成長だと思う」。両手に残る確かな感触。これから先、浅野は何本の放物線でファンを魅了するのだろう。(花里 雄太)

 ≪巨人主砲の系譜!王、ゴジラに並んだ≫浅野(巨)がプロ1号2ラン。高卒新人の本塁打は、21年来田(オ)が2本塁打して以来。巨人では、15年9月5日DeNA戦で岡本和が打って以来2リーグ制後7人目となった。そのうち、プロ12打席目での初本塁打は、66年林千代作の2打席目、前記岡本和の3打席目、93年松井秀喜の7打席目に次ぐペースで、王貞治の27打席目より15打席も速い1号になった。

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