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MLB屈指の黄金カードに日本人活躍の歴史あり  松井&野茂のアーチ競演、黒田&イチ躍動

2024年06月07日 18:31

野球

 東のヤンキース、西のドジャース――。各リーグを代表する名門球団の対決は、ド軍がニューヨークのブルックリン地区に本拠(1958年にロサンゼルス移転)を構えていた歴史的背景もあり、MLB屈指の黄金カードといえる。かつてはワールドシリーズでしか実現しなかった対決。1997年に交流戦が始まって以降も大リーグ機構は両球団の対決を“切り札”として最後まで残し、レギュラーシーズンで初めて組まれたのは7年後の2004年だった。
 81年のワールドシリーズ以来、23年ぶりとなった一戦は、日本人対決としても注目を集めた。ドジャースタジアムで行われた6月19日の第2戦。ド軍の先発は野茂英雄で、ヤ軍の6番・松井秀喜が初回2死一、二塁からフォークを右翼ポール際に運んだ。これがメジャーで初めて日本人打者が日本人投手から打った本塁打。しかし、これだけでは終わらない。第2、第3打席と松井を連続三振に仕留めた野茂は5回に自らバットで通算4号アーチを放つ。史上初の日本選手による本塁打競演となった。

 04年の次に両球団が対決したのは6年後の10年。その次は13年で、ド軍が81年以来、32年ぶりにヤンキースタジアムに見参した。6月19日のダブルヘッダー第1戦ではヤ軍の黒田博樹が古巣相手に6回2/3を2失点と好投して勝利投手となり、イチローが本塁打を含む3安打3打点と援護した。

 以降は16年、19年、23年と対戦。ここまでレギュラーシーズンでの対戦はヤ軍の10勝9敗だ。ワールドシリーズでは11度激突し、ヤ軍が8度、ド軍が3度制覇。ポストシーズンを含む通算成績はヤ軍の47勝38敗となっている。

 大リーグは昨年の改編により、交流戦が大幅に増加。毎年、異なるリーグの全球団と対戦する仕組みとなった。今回、ド軍がヤンキースタジアムで試合を行うのは16年以来、8年ぶり。過去に日本選手が躍動してきた注目の名門対決に大谷、山本が臨む。
 

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