ヤクルト・高橋奎 2年ぶり2桁10Kで2勝目 打っては4戦連続安打で打率・313

2024年06月07日 05:30

野球

ヤクルト・高橋奎 2年ぶり2桁10Kで2勝目 打っては4戦連続安打で打率・313
<ヤ・西3>お立ち台でガッツポーズする高橋奎(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【交流戦   ヤクルト3-1西武 ( 2024年6月6日    神宮 )】 腹をくくった。2―0の7回、無死満塁のピンチを招いたヤクルト・高橋奎は、クイックではなく大きく足を上げて投球した。それは力でねじ伏せるという意思表示だった。
 「最後と思ってギアを上げた。足を上げた方が調子が良かった。ベンチに確認したら“いいよ”と言われた」

 まず岸をカットボールで空振り三振。投げるたびに151キロ、152キロとこの日の最速を更新し、蛭間の遊ゴロ併殺崩れで1点を失ったものの、最後は代打・佐藤龍を148キロの直球で空振り三振に斬って拳を握って吠えた。7回2安打1失点。3、5回はともに3者連続三振を奪うなど、22年6月12日のソフトバンク戦以来2年ぶり4度目、自己最多タイの10奪三振に「本当に良い投球だった」と自画自賛した。9人目の野手としてバットでは自らを援護。0―0の2回2死一塁から左前打を放ち、一、二塁と好機を広げ、丸山和の先制適時打をお膳立てした。4試合連続安打で打率・313とバットも好調だ。

 “師匠”の偉業に刺激をもらった。昨年3月のWBCでチームメートだったダルビッシュが、5月19日(日本時間20日)に日米通算200勝を達成。「ああいう選手に近づきたい」という思いがさらに強くなった。当時「自分を支えてくれる家族への感謝を決して忘れないように」と金言を授かり、握りや投法を学んだスライダーは、新たな武器として確立しつつある。

 4月下旬から約1カ月の2軍調整を命じられるなど、ここまでの成績にふがいなさを感じている。「1カ月も休んだので、その分を取り返さないといけない」。今季最長タイ、2度目の4連勝のチームとともに上昇気流に乗っていく。(重光 晋太郎)

 ▼ヤクルト・田口(2点リードの9回に救援し、3者凡退で今季初セーブ)3人で終わることができて結果としては良かった。

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