貧打の虎救え!! 佐藤輝昇格へ!!「いい状態が続いている」 2軍で8試合連続安打に手応えバッチリ

2024年06月07日 05:15

野球

貧打の虎救え!! 佐藤輝昇格へ!!「いい状態が続いている」 2軍で8試合連続安打に手応えバッチリ
阪神・佐藤輝 Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神1ー4楽天 ( 2024年6月6日    甲子園 )】 阪神は6日、楽天戦(甲子園)に1―4で敗れ、今季初の同一カード3連敗を喫した。貯金は底を突き、勝率5割に逆戻り。交流戦8試合で平均1・6得点と不振が続く打線の起爆剤として、7日西武戦(甲子園)から、2軍調整中だった佐藤輝明内野手(25)が1軍に昇格する可能性が高くなった。ウエスタン・リーグで8試合連続安打と好調を維持し、打率・318、2本塁打、15打点と状態を上げてきた和製大砲が、リスタートを切る猛虎の救世主となる。
 3点劣勢の9回2死一塁、5番・原口の力ない飛球が三塁・鈴木大のグラブに収まった。犬鷲に喫した悪夢の同一カード3連敗に、甲子園は深いタメ息に包まれる。クラブハウスへと引き揚げる選手の表情は一様に沈み、足取りは重かった。交流戦8試合を終え、2日ロッテ戦(ZOZOマリン)を除く7試合で黒星を重ねた。8試合計13得点、1試合平均1・6得点の貧打が敗因なのは、火を見るより明らかだ。

 勝率5割で交流戦を折り返す。リスタートを切るタイミングで、あの男が帰ってくる。佐藤輝明――。岡田監督はこの日の試合後「終わったばかりなんやから、そんなんわからんやん」と昇格を明言こそしなかったものの、4安打1得点に終わった打線の起爆剤として、昇格する可能性が高まった。

 14日の中日戦(豊橋)での痛恨落球が引き金となった翌15日の2軍降格から23日が経過。野球に取り組む姿勢を一から見直し、攻守のレベルアップも期し、鳴尾浜で泥にまみれた日々を送った。この日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)での4打数1安打を含め、目下8試合連続安打と好調を維持。同リーグ17試合で打率・318(66打数21安打)、2本塁打、15打点。6失策はいただけないが、その拙守を補って余りあるパワフルな打撃こそ、今の猛虎が何よりも欲する魅力だろう。

 佐藤輝は常々「(打撃は)いい状態が続いている」と手応えを語り、課題の守備についても「いろいろ意識しながらやっている」と向上心を口にしていた。高卒ルーキーら若い選手と懸命に白球を追い、蒲郡や静岡、新潟三条、由宇と、ファーム戦で日本各地を転戦し、初心にかえった。いざ昇格となれば、恵まれた1軍の環境に戻れる喜びを全身で味わいながら、身を粉にして戦うに違いない。

 首位・巨人との差は2・5に開いた。4位・中日も1・5差に迫る。だがまだシーズンは87試合を残す。新生・佐藤輝が堂々と主軸を張り、その鮮やかな弾道で猛虎の頭上を覆う分厚い雲に穴をあけたとき、岡田阪神は再進撃のときを迎える。

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