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ソフトの“ミスターゼロ”長谷川が今季初失点 元同僚・清水と競演も悔し「差が出ました」

2024年06月07日 05:00

野球

ソフトの“ミスターゼロ”長谷川が今季初失点 元同僚・清水と競演も悔し「差が出ました」
<中・ソ>4番手で力投するソフトバンク・長谷川(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク0ー3中日 ( 2024年6月6日    バンテリンD )】 連勝が、連続試合無失点が止まった…。ソフトバンクは6日、敵地での中日に0―3と敗れ、連勝が5でストップした。接戦で終盤に入り、0―1の8回に中継ぎで左の切り札となっている長谷川威展投手(24)を投入。だが、今季11試合目で初失点してリードを広げられた。打線は7安打を放つも、つながりを欠いて今季5度目の零敗。交流戦同率1位だった楽天が勝利したため、首位から陥落した。
 長谷川自身にとって痛恨の一球だった。痛烈な当たりを目で追うと、打球は中堅手の頭上を越えた。

 「甘く入ったかな。球種選択の問題です。1球で悔しい思いをするのは良くないかな」

 0―1の8回に4番手で登板したが、代わりばなに制球が乱れた。先頭・細川に四球。1死後、ビシエドに対し2ボールとなり、首脳陣は申告敬遠を選択した。一、二塁で加藤匠への初球、甘いツーシームを振り抜かれた。1点もやれない展開で外野は前進守備。快足の佐藤直も追いつけない当たりで2者の生還を許した。

 開幕からの連続試合無失点は「10」で止まった。だが、失点を引きずらず、1死二塁で田中を左飛に抑え、代打・中田の申告敬遠の後、村松を中飛に抑えた。

 「任せてもらっているのに…」と長谷川は悔やんだ。先発の東浜が打球を受けて3回限りで降板。4回からは石川がロングリリーフし、ビシエドのソロのみで3イニングを最少失点で切り抜けた。7回は杉山が完全投球。現役ドラフトで加入し、今季これまで10試合4勝0敗2ホールドで防御率0・00を誇った長谷川が8回を託されたが、リードを広げられてしまった。

 中日戦では刺激を受ける交流があった。相手の中継ぎには、花咲徳栄(埼玉)でチームメートだった清水がいた。高3夏に甲子園優勝に貢献。一方、長谷川は県大会からベンチ外だった。悔しい思いをバネにプロまではい上がってきた。「メシ食ってきましたよ」と久々に再会して士気を高めていた。清水はこの日、7回の1イニングを完全投球。「清水との差が出ましたね」と悔しがった。

 チームの連勝も5で止まり、交流戦首位から陥落した。だが、小久保監督は「シーズン初めて(失点)じゃないですか。そんな日もありますよ」と長谷川を決して責めなかった。7日からはDeNA3連戦。長谷川は「切り替えて、ちゃんとやりたい」と視線を前へ向けた。(井上 満夫)

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