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広島・大瀬良の快挙は血と汗と涙の結晶 宝刀カットボール以外に磨きをかけた「第3球種」

2024年06月08日 05:40

野球

広島・大瀬良の快挙は血と汗と涙の結晶 宝刀カットボール以外に磨きをかけた「第3球種」
<広・ロ>ノーヒットノーランを達成した大瀬良(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【交流戦   広島4-0ロッテ ( 2024年6月7日    マツダ )】 【記者フリートーク】われながら、よくやってきたと思う――。5月某日。広島・大瀬良は、そう言って苦笑した。代名詞でもある宝刀カットボール。本人の表現を借りれば、入団以来「11年間、カット1本でやってきた」。併せて発した言葉がまた印象的だった。
 「ただ、それだけではもう厳しい…」

 打者の内角を厳しく突く必要性を、改めて強く感じていた。真っすぐがシュート回転しないよう、日々のキャッチボールではフォーク、カーブを意識して多めに投げる。独自の工夫だった。

 宝刀は、内懐を突いてこそ威力が増す。この日、カットボールで奪ったアウトは10個。本人が「第3球種」と呼び、努めて磨きをかけてきたカーブ、フォーク、スライダー、シュートでのそれも10個を数えた。3度の右肘手術を受けてなお、飽くなき向上心。快挙は血と汗と涙の結晶だ。(広島担当・江尾 卓也特別編集委員)
  

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