×

“元同僚キラー”ソフトバンク・甲斐がDeNA森唯から強烈な先制3ラン 10点爆勝に導く

2024年06月08日 06:00

野球

“元同僚キラー”ソフトバンク・甲斐がDeNA森唯から強烈な先制3ラン 10点爆勝に導く
<D・ソ>2回、先制3ランを放つ甲斐(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク10-1DeNA ( 2024年6月7日    横浜 )】 ソフトバンクの甲斐拓也捕手(31)が7日、敵地でのDeNA戦でチームを勝利へ導く先制3ランを放った。2回に昨季までバッテリーを組み、3月のオープン戦でも3ランを見舞った森唯斗投手(32)から左翼席へ豪快な一発。4月28日の西武戦以来となる今季2号で打線は勢いづき、今季5度目となる2桁10得点で大勝した。チームは貯金を再び今季最多タイの20とした。
 元相棒への感謝のひと振りから猛攻は幕を開けた。甲斐が新天地で移籍後初先発したDeNA・森唯から先制3ランを放った。

 「良かったです。いろんな、何て言うのかな…。お互い思いを感じながらエキサイトして先に点を取れて良かった。いい投手から結果的に本塁打。感慨深い」

 2回1死一、二塁のチャンスでカウント1―1からの3球目を強振すると、打球は横浜スタジアムの左翼席にぎりぎり届いた。4月28日の西武戦以来の今季2号は決勝アーチになった。

 2回の打席は初球からスライダー、カットボールと続き、ツーシームを仕留めた。どれも数え切れないぐらい受けてきた球だ。育成選手だった甲斐が支配下登録された13年に、森唯はドラフト会議で2位指名を受けて入団。チームメートとして昨季まで10年間、苦楽をともにした。「お互い、いろんなことを乗り越えてきた。僕がリードしきれないときもあったけど大きい心で守ってくれた。苦しさ、涙も見てきた」。森唯は昨年オフに戦力外通告を受けて新天地に活躍の場を求めた。甲斐も今季は絶対的な正捕手ともいえない現状。思いを胸に白球を思い切り叩いた。

 今回の交流戦だけで2度目となる“チームメート撃ち”だ。5月30日の巨人戦では昨年11月にトレードで移籍した高橋礼から2打席連続タイムリーを放った。「そこは関係ないですよ」と謙虚に話したが、昨季の交流戦でも阪神・大竹から左前適時打を放っている。互いの健闘を願い、バットに込めているような活躍だ。

 甲斐の一発から5月22日の楽天戦以来、今季5度目の2桁得点の大勝。貯金を再び今季最多タイ20とした。小久保監督は「8回モイネロ、9回森でやってた投手が違うユニホームで先発で当たる。こんなことあるんやな」と話した。さらに前日には零敗を喫していただけに「あの拓也(甲斐)の3ランは今日の流れ的に大きかった」と先制3ランを称賛した。

 「いろんな思いを感じながら、勝負に勝っていきたい」と甲斐。さまざまな思いを込めたフルスイングだった。 (井上 満夫)

 《甲斐の元チームメート撃ち》
 ▽阪神・大竹(23年6月17日)
 0―4の5回2死三塁の好機で反撃ののろしを上げる左前適時打。現役ドラフトで移籍した左腕が投じたインコース寄りの138キロ直球を仕留める。このタイムリーで打線に火がつき、6―4で逆転勝利。

 ▽巨人・高橋礼(24年5月30日)
 トレードで移籍したサブマリン右腕を攻略。2回2死一、二塁で先制の左前適時打。3回にも1死一、二塁で中前適時打を放ち、2打席連続タイムリー。

 ▽DeNA・森唯(24年3月2日)
 新天地で先発ローテーション入りに燃える右腕とオープン戦で対戦。2―3の5回2死一、三塁のチャンスで代打で登場し、左越え逆転3ランを放つ。

おすすめテーマ

野球の2024年06月08日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム