阪神大震災の記憶をつなぐ…30年の節目迎える来年1月公開を目指す映画の製作決定、富田望生が映画初主演

2024年01月17日 05:00

芸能

阪神大震災の記憶をつなぐ…30年の節目迎える来年1月公開を目指す映画の製作決定、富田望生が映画初主演
来年1月公開を目指す映画「港に灯がともる」、主演・富田望生 Photo By 提供写真
 17日で発生から29年を迎える阪神淡路大震災。この日、来年30年の節目での公開を目指す映画「港に灯(ひ)がともる」(監督安達もじり)の製作が、映像制作会社「合同会社ミナトスタジオ」から発表された。
 阪神淡路大震災の1カ月後に神戸市長田区で生まれ、被災を機に荒れた生活となった家族や国籍に悩み、双極性障がいを抱えながら生きる在日韓国人三世・金子灯(あかり)が主人公。高校卒業からの12年間にわたる模索の日々、心の復興を描く。

 現在放送中のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」に出演中の女優富田望生(23)が本作で映画初主演を果たす。「灯という女の子は様々な揺らぎを抱えています。彼女と向き合うには、頑張りますの言葉だけではきっと難しい」としつつ、「この身をもって、丁寧に紡いでければと思います」とコメントを寄せた。

 監督は、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」、NHK「心の傷を癒すということ」などの演出を手掛けた安達もじり氏が務める。

 安達監督は「町は復興しても、心の傷はすぐに癒えるものではない」と痛感し、「“人が人として生きること”とは何なのか、その根源的な問いを前に、日々悩みながら製作準備を行っています」と報告。「いろんなルーツを持つ人がともに生きる文化を育んできた神戸だからこそ伝えられるメッセージを、作品の中でしっかり表現し、届けていきたい」とした。

 同作は、映画「心の傷を癒すということ 劇場版」(21年公開)の制作チームが中心となり、3~4月に長田区丸五市場など神戸市内各所での撮影を予定。来年1月の公開を目指す。

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