エスパー伊東さん死去 63歳 ボストンバッグに入る「カバン芸」で人気、「めちゃイケ」などで全国区に

2024年01月17日 05:30

芸能

エスパー伊東さん死去 63歳 ボストンバッグに入る「カバン芸」で人気、「めちゃイケ」などで全国区に
エスパー伊東さん(2012年撮影) Photo By スポニチ
 ボストンバッグの中に入る芸や「ハイ~ッ!」の決めぜりふで知られるお笑い芸人エスパー伊東(本名伊東万寿男=いとう・ますお)さんが死去したことが16日、分かった。63歳。東京都出身。死因などは明らかになっていない。
 エスパーさんは2019年1月から「右変形性股関節症」を理由に休業。その後、多発性脳梗塞を発症し、リハビリのため入院していた。収入が途絶えていたことから、生活保護を受給して入院費を支払う苦しい闘病生活だった。親交の深い「電撃ネットワーク」南部虎弾(72)は「容体が良くなって年末に病院から高齢者施設に移れると聞いていたので、意識が戻るのではないかと期待していました。まさかこんなに早く亡くなってしまうとは残念で仕方がない」とショックを隠しきれない様子だった。

 エスパーさんは幼い頃からテレビのバラエティー番組で見た“超人芸”にくぎ付けになり、いつか自分も「驚かせたい、笑わせたい」との思いで高校卒業後、芸能デビューを目指して活動。88年、27歳の頃に全国会員数100人超の「不思議サークル」を主宰したことを機に露出が増加した。

 上半身裸に黒いタイツ姿がトレードマークで、常人離れした「高能力パフォーマー」として活躍。遅咲きの苦労人だったこともあってチャンスを逃すまいと「テニスラケット軟体くぐり」「爆裂ゴム手袋鼻息割り」などさまざまなことに体を張って無謀な挑戦をして笑いをとった。成功しても失敗しても最後は「ハイ~ッ!」と締めくくる決めぜりふも知られた。日本テレビ「投稿!特ホウ王国」、フジテレビ「めちゃ×2イケてるッ!」などへの出演で全国区となった。

 南部は「2年ほど前から彼の状態が悪く、コロナの影響もあって面会できないとずっと言われていた。でも半年前、看護師さんを通じて電話で結構長く話し掛けることができたんです。その時、一緒に電話口にいた共通の知人が新しいお店をオープンするにあたり“エスパー兄さん、来てね”と伝えると“ハイ~ッ!”と答えたんです。やっぱり凄いやつだなと思いました」と悼んだ。


 エスパー伊東(本名伊東万寿男=いとう・ますお)1960年(昭35)12月26日生まれ、東京都出身。画家としても活動し、18年の国際美術大賞展では都議会議長賞を受賞。

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