“6度目の正直”で直木賞受賞・万城目学さん 初候補入りから16年半「今回もまたすれ違うのかなと」
2024年01月17日 21:13
芸能
万城目さんは1976年生まれ。京大法学部卒。2006年、第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した「鴨川ホルモー」でデビュー。07年「鹿男あをによし」、09年「プリンセス・トヨトミ」、10年「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」、13年「とっぴんぱらりの風太郎」、14年「悟浄出立」の5作品がいずれも直木賞候補作となり、今回は6度目のノミネートでの受賞となった。
選考委員は浅田次郎、角田光代、京極夏彦、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆきの各氏が務めた。
初めて候補入りしてから16年半での受賞に「ずっと獲ることはないなと思っていたので、全然緊張せず、全く他人事のように暮らしていまして。今日あるんかみたいな感じで。連絡が来て、受賞ですと言われて、本当にびっくりしました。こんなことあるんかと感じました」と率直な心境を語った。
16年半という時間について「普段から直木賞というのは、別に隣にいる賞ではなくて。ほんとにたまにしか隣に来ず、隣に来ても目線は合わせず別れていくというような…今回もまたすれ違うのかなと思ってましたが。17年たつと、多少袖が触れ合ったなと。そういう感じですね」と万城目節で語り、しみじみと噛みしめていた。