NHK放送総局長 紅白歌合戦“過去ワースト”視聴率にコメント「ライフスタイルも変わってきた」

2024年01月17日 15:31

芸能

NHK放送総局長 紅白歌合戦“過去ワースト”視聴率にコメント「ライフスタイルも変わってきた」
東京・渋谷のNHK社屋 Photo By スポニチ
 NHKは17日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、昨年大みそかの「第74回NHK紅白歌合戦」の視聴率について山名啓雄メディア総局長が言及した。
 紅白の平均世帯視聴率は第2部(後9・00~11・45)が31・9%、第1部(後7・20~8・55)が29・0%。配信全盛の時代となり、2021年の34・3%を2・4ポイント下回り、2部制になった1989年以降、歴代最低を更新。2部の40%の大台割れは3年連続9度目となった。第1部、第2部とも過去ワーストとなった。

 瞬間最高は第2部で36・7%で、瞬間最高でも3年連続で40%の大台には届かず。第1部は31・3%だった。

 性加害問題の影響により、旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.)からの出場は44年ぶりのゼロとなったものの、日韓のダンス&ボーカルグループ4組(JO1、BE:FIRST、Stray Kids、SEVENTEEN)が盛り上げた。

 音楽ユニット「YOASOBI」が両組トリ前の佳境に登場。世界的な大ヒット曲「アイドル」を日本の音楽番組で初歌唱した。anoら出場歌手、司会の橋本環奈、アバンギャルディらスペシャルダンサーとの特別コラボ。「YOASOBI」が世界トレンド2位(1月1日午前0時=209120件のツイート)となり、トリ級の大反響を呼んだ。

 紅白はBSP4K、BS8K、ラジオ第1、同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」でも生放送された。配信全盛の時代となり、視聴スタイルは多様化。「リアルタイムの世帯視聴率」は急激に低下している。今回のテーマは「ボーダレス―超えてつながる大みそか―」。司会は有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波、同局・高瀬耕造アナウンサーが務めた。

 山名メディア総局長は「やっぱり視聴習慣が大きく変わってきているんだなと。テレビの見方が今までと変わった。NHKでも総合テレビだけでなくBS4KでもBS8Kやりました。ラジオでもやっていたり、NHKプラスでもやった。どのような形で紅白をご覧になるかも、1人1人のライフスタイルも変わってきた」と見解。「単純に前の年との数字の比較でなかなか言えない時代になったと思っています」とし、「(NHK)プラスのユニークユーザー数は1・5倍に増えている。プラスでお楽しみいただけた方も増えていることを見ると、なかなか数字が去年に比べて、これだけで多い、少ないとは捉えにくい」とした。

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