直木賞受賞・万城目学さん 「待ち会」豪華メンバーとまさかの過ごし方 ネット「ほっこり」「笑える」

2024年01月17日 21:57

芸能

直木賞受賞・万城目学さん 「待ち会」豪華メンバーとまさかの過ごし方 ネット「ほっこり」「笑える」
<芥川賞・直木賞発表会見>直木賞受賞の喜びを話す万城目学さん(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 第170回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は九段理江さん(33)の「東京都同情塔」(新潮12月号)、直木賞は河崎秋子さん(44)の「ともぐい」(新潮社)と万城目学さん(47)の「八月の御所グラウンド」(文芸春秋)に決まった。
 万城目さんは1976年生まれ。京大法学部卒。2006年、第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した「鴨川ホルモー」でデビュー。07年「鹿男あをによし」、09年「プリンセス・トヨトミ」、10年「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」、13年「とっぴんぱらりの風太郎」、14年「悟浄出立」の5作品がいずれも直木賞候補作となり、今回は6度目のノミネートでの受賞となった。

 選考委員は浅田次郎、角田光代、京極夏彦、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆきの各氏が務めた。

 会見では報道陣の爆笑を誘う場面があった。質疑応答を終え、追加での発言があればと促された万城目氏はおもむろに「今日、僕はどうせダメだろうといじけておりましたら、昨年、忘年会した森見登美彦さんとヨーロッパ企画の上田誠さんが、そんなんではだめだろうと。直木賞はお祭りであって、楽しんだもん勝ちであると。6度目ならいけると。もうわっしょいわっしょいで、一緒に待ち会しようと強引に押し切られまして」と、発表までの待ち時間を小説家の森見登美彦氏、劇作家の上田誠氏と過ごしていたと明かした。

 「じゃあ、綿矢りささんも誘うかという話になって。今日は4人で待ち会しましょうとなりましたら、綿矢さんが脱出ゲームはしないでいいのかと急に言ってきたもんですから。今日は昼からずっと3人で脱出ゲームをして。非常に込み入った仕掛けを解いて、銀行強盗を完遂するというのを2時間くらいやり…それで疲れ果てて、3人でぐったりしていたんです」と、2004年に芥川賞を受賞した作家の綿矢りさ氏も加わり、ゲームをして過ごしていたという。

 「その後、喫茶店でUNOをやりまして…UNOがまた、カードを切れども切れども新しく補充されるという地獄のようなUNOでして。それをようやくやり終えたら、全員がぐったりきまして。もう7時過ぎでしたらから、結局5時間くらい待ってようやく一報が来まして。一緒に待っていただいた綿矢さんと森見さんと上田さんには感謝です」とまさかのゲームざんまいだったことを明かし、会場の笑いを誘った。

 「特に森見さんとは、今までも直木賞というものに対してお互い不毛な議論を交わすことが多く、我々は正攻法ルートではなくて、不必要に面白ルートから攻めてるんじゃないかと…安全な進み方が確保されている道ではなくて、裏の誰も通ってない絶壁を目指しては滑落しているんじゃないかと。そういう話をずっとしていて。なかなかこのルートからの登はんは難しいんじゃないかと。やっぱり無理じゃないかとか話すような感じだったので、こうして獲れてしまったことがびっくりでして。次は森見さんだとバトンを渡したい気持ちです」と“盟友”に感謝とエールをおくった。

 ネット上では「万城目学さんの最後の会見良かったなぁ」「三人で脱出ゲームやUNOやって待ってたとか笑える」「ホンマにほっこりや」「万城目学と上田誠と森見登美彦と綿矢りさ、京都オールスターズだ」などと声が上がった。

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