正司歌江さん 貫いた「人生謳歌」 筋金入り“雀士”酒と肉も活力源
2024年01月25日 05:15
芸能
活力源は肉。ステーキや焼き肉を好んだ。そろそろ深夜という時間帯に焼き肉店に行くこともあったという。ビールに焼酎、日本酒…酒もこよなく愛した。
≪楽屋もかしまし 芸を巡って激論≫ 楽屋では3姉妹が芸を巡って口論する姿がよく見られた。あまりの騒がしさに劇場スタッフらは「迷惑がかかるから、同じ楽屋に他の芸人は入れられない」として、3人だけの部屋が用意されていたという。ネタ合わせ中も激しい口論が繰り広げられたが、姉妹ゆえの近い距離感があったためで、実際の姉妹仲は良好だった。
≪81年仏門に入り出版や講演活動≫ 歌江さんは1981年に高野山宝亀院で得度。法名は秀明尼。同年に「かしまし娘」としての活動を休止し、耐えられないほどの寂しさにさいなまれるようになったことが一因。女優に転身後、仕事仲間らの裏切りに遭ったほか、思うように仕事が入らず希望を失いかけた時期でもあった。仏門への帰依によって、素直になることの大切さを学んだという。02年1月には「正司歌江の地獄極楽かみひとえ」を出版。波瀾万丈の人生から得られた教訓を伝えるなどの講演活動にも取り組んでいた。